『ザ・チェンジ!』(門田由貴子・著)
晴れてくるのかと期待できる天気でしたが,予報通りの雲の多い一日でした。
梅雨明けは,もう少し先のようです。
不景気による就業時間の短縮,休職,解雇,そして若者の就職難と,“働くこと”の難しさがマスコミなどで大きく取り上げられています。
企業が就業時間を戻したり,許していた兼職を禁止にしたりと,少しずつ景気の回復を感じさせる話題も聞かれるようになってきました。
そうした景気の影響とは別に,「終身雇用」という言葉が過去のもの(?)となったり,成果主義の職場運営になったり,働くことの意味を一様にはとらえられなくなっています。
以前紹介した,稲盛和夫氏の『働き方』は,今一度“働く”ということを,じっくり考えさせてくれる一冊でした。
職場の現状に満足している方も多いと思いますが,“変化がほしい”と感じている方もあるかもしれません。
変化を求めながらも,最初の一歩を迷っている方に,『ザ・チェンジ! ~人と職場がガラリと変わる12週間プログラム~』(フォレスト出版)は,いかがでしょうか。
ある地方都市の300人の食品会社「さわやかフーズ」を舞台として,6人のメンバーとともに「職場変革12週間プログラム」に取り組んでゆくようすが描かれています。
初めてコンサルタントが見た光景は,人間関係は破綻し,思考は停止し,まともにコミュニケーションができない管理職の姿。そして,その部下たちは,意欲も思考力も失ったゾンビ集団…。
プログラムを終え『職場ルネサンス』に取り組む6人は,最初とは大きく変わっています。
1週ごとに進む組織改革プログラムを疑似体験できます。自分がプログラムに参加したつもりで,自分の職場と重ねてゆくと,何に取り組んでゆけばよいのか,そのヒントが得られると思います。
第1週のトレーニング・メニュー
・ルールの設定 ・傾聴トレーニング ・思考の可視化(1)メモを取る ・他者の話を聞いて,内容と話し手の意図を深く理解する ・自己開示してメンバー相互を理解し合う ・会議,ルール,コミュニケーションに関する思考習慣の話し合い
このメニューを進めていくなかで,「祝福のワーク」で頑固な部下の心を柔らかくし,「思考筋」を鍛え,「コミュニケーション」でチームワークを作ってゆきます。
第5週のトレーニング・メニュー
・祝福のワーク ・1週間の実践報告 ・事業の支店から会社,部門,商品を分析する ・戦略フレームを用いた情報整理 ・チームでの話し合い方,反論の方法 ・リッチピクチャーの作成方法〈宿題〉 ・職場やコミュニケーションに関する思考習慣病の治療
はじめに示される職場での「禁句」や「ミーティングのルール」を,今の職場に取り入れるだけでも,明日の職場が変わっているかもしれません。
職場に変化は必要ですか?
どのような組織でも必ず,大きな変革が起こるときは影響力を発揮し変化をしかけていく5%のチェンジリーダーと,その他大勢の95%に分かれます。チェンジリーダーが組織の5%以上の力を発揮することができれば,変化は確実に始まります。しかし,チェンジリーダーの人数が5%以上いても5%以上の力を発揮することがなければ,抵抗勢力に負けてしまい変化は起きません。(p.174)
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