読書

2009年11月 3日 (火)

寒い夜は,炬燵で読書を

 寒波を肌で感じる“空気の冷たい”一日でした。
 澄みきった青空に太陽が輝きますが,伝わってくる暖かさで気温は上がりませんでした。

 途中で見える景色が,遠くまで綺麗に見えました。寒気で空気が入れ替わったようです。
 寒さに不満をいうよりも,寒さのなかで楽しむことを探したいと思います。


091103201  先日,本木雅弘氏の講演(対談?)を聞いた方が,「ドラマ“坂の上の雲”の主役を…」と話していました。
 司馬遼太郎氏の『坂の上の雲を,スペシャルドラマとしてNHKが3年にわたって放送するようです。

 司馬氏の本は,文庫本8冊の作品です。
 先の話を一緒に聞いていた方のお子さんは,文庫を読んでいるそうです。読み始めたきっかけを聞きそびれましたが,中学生にとっては古典というのではなく,新鮮な歴史小説として読んでいるのでしょうか。
 じっくり小説を楽しんでほしいと思います。

 この作品を連載した産経新聞社から発行されている,平成12年初版の『挿絵で読む「坂の上の雲」をゆくも,“新作のような顔(?)”をして文庫と並んでいます

 歴史の舞台,日本の生活を,読書とともに愉しんでみたいと思います。



 「文化の日」の社説で,朝日新聞が「学校図書館―知の入り口の整備急げ」,読売新聞が「文化の日 クラシック音楽にも親しもう」と,“知”や“文化”について取り上げていました。
 夜が長くなってきました。文化や芸術を楽しみに,十分な時間を与えてくれる時期です。

 暖かくして,いつもより厚い本を開いてみませんか


【関連リンク】
 ◇スペシャルドラマ「坂の上の雲」(NHK)
 ◇スペシャルドラマ「坂の上の雲」(NHK松山放送局)
 ◇「坂の上の雲」マニアックス ~ スペシャルドラマファンサイト~


◇2008年11月 3日 (月) 連休最終日「文化の日」に
◇2007年11月 3日 (土) 『辰巳八景』(山本一力・著)

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2009年10月25日 (日)

読書の秋

091025215  雲の多い肌寒い一日でした。午前中,来週の白鳥神社秋大祭の準備に出かけました。
 台風18号の影響で,折れた枝や葉が落ちており,例年とは違う準備になりました。
 それでも,台風後の休日に片付けをしていただいた方があり,かなり綺麗でした。そのことを口にすることなく準備をされていまいした。
 頭が下がります感謝!


 スイッチ一つで情報や娯楽(?)を提供してくれるテレビは便利です。気づくと思わず長い時間が過ぎていることがあります。
 しかし,そのときに空虚感を感じることがあります。

 “もっと何かほしい”と,心(脳?)が求めているのでしょう。

 涼しくなるとともに夜が長くなります。そんな夜は,読書に最適です。好きな本を楽しく読みましょう。


 ときには,いつもと違う本が読みたくなります
 先日の中日新聞に記事がありましたが,県教委から小中学生に向けて『みんなにすすめたい一冊の本』という冊子を発行しました。
 ここで紹介されている本を読むのも楽しいかもしれません。

 また,Googleブック検索を使って,気になるキーワードから本を探すと,新しい発見があると思います。
 さらに,新聞や雑誌の書評,インターネットの「書評・ブックレビュー検索エンジン」を使うと,たくさんの書評に目を通すことができます。
 書評を頼りに,読書の範囲を広げていくと読書の楽しさが増すと思います。


 個性的な本を紹介してくれる「読書のすすめ」や「ビジネスパーソンのための厳選ブックガイド新刊JP」も,“いつもと違う一冊”に出会う機会を与えてくれます。

 本を“聴く”にはオーディオブックFeBeから。


 机に積まれた本が,読書の時間を待っています。まずは,そこから読み始めます。“愉しい時間”を与えてくれるでしょう。

 この秋,どんな本に出会えるかな?


【リンク】
  ◇みんなにすすめたい一冊の本Web版(県教委)
  ◇読書のすすめ
  ◇書評・ブックレビュー検索エンジン
  ◇ビジネスパーソンのための厳選ブックガイド新刊JP
  ◇オーディオブックFeBe
  ◇新聞掲載書評
  ◇書評サイト - @本屋のリンク


◇2008年10月25日 (土) 修学旅行 第2日目
◇2007年10月25日 (木) 船着山ウォークラリーに行ってきました

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2009年10月 4日 (日)

『スイッチ・オンの生き方』(村上和雄・著)

091004431  台風の接近が心配されますが,今日は,風もなく穏やかな暖かい一日でした。

 運転免許証の更新が,日曜日でもできることを初めて知りました。家人が更新期間になっていたので出かけました。
 仕事の都合で,日曜日を選ぶ人が多くて混んでいるのかと予想していました。けれども,優良運転者講習と高齢者講習(受講済み)の該当者だけを対象にしているからか,混雑したようすはありませんでした。

 交通違反はやめましょう。それが,交通安全,交通事故防止の第一歩です



 何か不都合なことがあったとき,「これは遺伝だからしかたがない」と言って,お互いに納得して済ますことがありませんか。
 子供に向かって,「親からの遺伝だから諦めな…」と言うのを聞いたこともあります。

 最近では,「DNA」「ヒトゲノム」「シトシン」「アデニン」などの言葉も,ニュースなどに登場し,遺伝子情報の解読が進んでいることも,よく知られるようになりました。
 さらに,地球上に存在するあらゆる生き物は同じ遺伝子情報(暗号)を使って生きていることも明らかになっています。

 “これは遺伝だから…”は,言い訳でしかなさそうです。


 DNA解明の世界的権威 村上和雄氏の『スイッチ・オンの生き方―遺伝子が目覚めれば、人生が変わる』(致知出版社・刊)を書店で見かけて手にしました。
 以前に読んだ『人生の暗号』や『生命の暗号とは違い,1項目が1ページにすっきり書かれており,一気に読み進めることができます。
 名言集のような構成ですので,今までに村上氏の本を読んだことがないと,分かりにくい部分もあるかもしれませんが,一つひとつが,納得の内容です



 新刊ラジオ的に,以下にドッグイヤーを紹介します。

  30ページ  11 ヒト,ウニ,イネの遺伝指数
 極小世界である遺伝子の研究が進み,次々に新しい成果が発表されています。
 たとえばヒトの遺伝子の数は,2001年にそれまで考えられていた数十万個を大きく下回る三万~四万個と発表され,2004年にはさらに少ない二万二千個と発表されました。数に関していえば,ウニとほとんど同じです。
 また,イネの遺伝子の数は三万二千個と,ヒトよりも一万個ほど多いこともわかってきています。万物の霊長にとっては,なんとも衝撃的な事実が次々と明らかになっているのです。

 69ページ 4 赤ちゃんは三十八億歳
 いま誕生した赤ちゃんはセロ歳でも一歳でもなく,三十八億歳なのです。三十八億年の進化のドラマを再現しながら,大自然がたいへんなエネルギーと時間と,ある種の思いみたいなものを込めてつくったもの。三十八億年の歴史の結晶です。
 生命が尊いというのは,そう言う意味で尊いのです。

 93ページからの「第四章 スイッチ・オンの生き方」は必読

 94ページ 1 遺伝子は環境で変化する
 いままで多くの人は遺伝子の働きを固定的なものと考えていました。「遺伝」という言葉から受けるイメージもあって,遺伝子というと何か運命的に決定された,抗いがたいものと受けとりがちでした。しかし,そうではありません。
 遺伝子がオン・オフの機能を持っていることは,もはや明白な事実です。そして,このオンとオフは一生固定されているものではなく,与える環境によって変化するのです。

 今まで村上氏の本を読んだことのある人も,初めての人も,この本から,好ましい遺伝子をオンにしてわくわくする生活を得ませんか
 一気に読める手頃な一冊ですが,たくさんのオンがあります。



【関連リンク】
 ◇心と遺伝子研究会



◇2008年10月 4日 (土) 『超「超」整理法』(野口悠紀雄・著)
◇2007年10月 4日 (木) 授業参観とPTA講演会がありました

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2009年9月23日 (水)

『頭の体操 BEST』(多湖輝・著)

090923315  今日も,曇り空の一日でした。祝日法(国民の祝日に関する法律)で,「秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」日とされる“秋分の日”でした。
 秋分の日は,春分の日と同様に昼と夜の長さが等しくなる日とされます。また,秋分の日を中心とした1週間は「秋の彼岸」で,その中日である秋分の日にお墓参りに行ったり,祖先を供養する法要が営まれます。

 午前中,知人の父親の葬儀でした。また,昨夜,親戚から訃報が届きました。
 「人の命」「生きること」について,普段以上に深く考える一日です


 ちょっと頭を柔らかくする本の紹介です。
 発想や思考,アハ体験…と,脳に関する話題やクイズを,テレビ番組や書籍で見かけます。その「元祖」とも言うべきものが,多湖輝氏の『頭の体操』シリーズです。
 その問題から100問を選んだ,『頭の体操 BEST』(光文社・刊)です。

 書籍紹介には,

 1966年の発表以来、シリーズ累計1200万部のベストセラーとなった『頭の体操』。その全23集・総数約2000問のなかから、究極の100問をセレクト。さまざまなタイプの問題を解くたびに、思考力がつき、創造性が生まれる。日本人の脳を刺激し続けてきた名著が、新たな1冊になって登場。

とありました。

 新作ではありませんので,“どこかで聞いたような問題”が続きますが,しっかり頭をつかいます
 一気に読むというより,空いた時間に1問ずつ楽しむのがよいと思います。頭が柔らかく(?)なります


 また,各章の最初に,「この章のねらい」が書かれています。それぞれの章にまとめられた問題を“解く”ための思考のヒントです。
 問題を解く前に読まない方が,より頭が柔らかくなるでしょう。読み(解き)終えてから,ノートに書き出しておくと,これからの生活のヒントになるかもしれません

 1章 「立体思考」で発想の基礎力を作る
 当たり前の単線的方法で解けると思っているうちは,絶対に解けないか,おびただしい時間がかかる。水平から立体へ,あるいは複線的に考える発想訓練で,思いがけない「頭のいい方法」が見つかることが多い。過去から,逆から,三次元からといった時間的・空間的・次元的に別な方向からのアプローチが,発想の基本中の基本である。

2章 「飛躍思考」で不可能を可能にする
 「できるはずがない」「解けるはずがない」という状況こそ,「頭の体操」の絶好の機会である。不可能を可能にするヒントは,その不可能の中にこそある。なぜ「できないか」をとことん考えるうちに,不可能の本質が見えてくる。その不可能の本質をひっくり返せば,それがすなわち正解となる。その飛躍ができるかどうかが試される。

3章 「論理思考」で謎の裏側を攻略する
 隠された論理の死角。これに気づかないとき謎は深まるばかりである。ありえないことが起こっている。起こるはずのないことが起こっているように見える。そんなときは現実世界を思い出して比較してみる。そこにはきっと,言われてみればそのとおりという,意外に当たり前のことが隠されているトリックが見つかるに違いない。

4章 「具体思考」で頭脳の活性化を図る
 頭の中で考えるという作業は,多分に抽象的な成果を堂々巡りするおそれがある。考える作業には想像力が必要だが,もし難問にぶつかったら,この想像の内容を一転して具体的なイメージに変えてみる。現実に「この場面でこのものが」と,できるだけ具体的にイメージすると,頭脳は活性化し,思わぬ見落としに気づくことができる。

5章 「短縮思考」で意外な解決法を探る
 難しい問題というのは,解き手が自ら難しくしているケースが少なくない。いったん難しいと思うとそのワナにはまり,もがけばもがくほどワナがきつく,解けにくくなる。こんなときは,いったんまともに立ち向かうことをやめ,もっと近道や手抜きができないかと考えてみる。難しい問題ほど,意外に簡単な解決法があるものだ。

6章 「変換思考」で固定観念を打ち破る
 人間は自由に考えいているようで,一定の枠の中でしか考えていないことが多い。もちろん「常識」は,普通の人間がまともな生活を送るために必要なルールである。しかしその「常識」が「固定観念」になると,自由な発想を妨げる。とくに難問に直面したら,健全な「常識」も一度は疑って意味を変換し,「固定観念」を打ち破ることが必要である。



◇2008年9月23日 (火) 「おはぎ」をいただきました
◇2007年9月23日 (日) 今日は「秋分の日」

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2009年9月22日 (火)

『思考・発想にパソコンを使うな』(増田剛己・著)

090922313  曇り空で,日中に小雨も降りった肌寒い一日でした。行楽地へ出かけたみなさんも,元気が今一つだったかもしれません。

 さて,秋の大型連休も残り1日です。明日は,どんな一日にしましょうか


 パソコンやインターネットを利用することは“普通のこと”となりました。また,インターネットでないと“手続きができないこと”も出てきました。
 パソコンやインターネットによって,生活様式に大きな変化があると感じています。

 その一つが,「書くこと」です。
 たくさんの文書を作成していますので,“文章を綴っている”のですが,それは「書いた」という感覚とは違っています

 そうした思いをしていて手にしたのが,『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎・刊)でした。
 「手帳」と「メモ」と「ノート」を区別し,そこから「ノートに書く」ことを薦めています。
 自分は,メモとノートを一緒にしていますが,増田氏の“将来読み返す”という視点は,実際に行うかどうかは別にしても,書くときに必要な感覚だと思います。

 「手帳」,「メモ」,「ノート」については,その形態・形状で区別をしていません。大雑把に言えば,
・メモは短期的に利用するもの。何年後かには確実に用なしになるもの。
・ノートは誰か(あなた自身)に読んでもらうためのもの。何年経っても読めるもの。
と分けています。


 ノートでなくとも,ブログでも“書いている”ということについては,

 ブログは他人が読むことを想定したものである。そのため,極めて個人的な情報や,公にしたら都合の悪いことは書かない。私のような職業ライターの認識にしたら,ブログは,“完成原稿”である。
 これに対して,ノートは公表しないものである。公表しないからこそ,なんでも自由に書ける。固有名詞も秘密も,気にせずに書ける,ちょっと周囲からは気持ち悪いと思われるような自分の赤裸々な感情も正直に書いていい。(p.67)

と,“感情に正直に書ける”ことをノートの大切さにあげていました。


 タイトルにもある「思考」や「発想」では,“思いついたこと”や“奇抜なアイデア”をブログにそのまま書くことはしないでしょう。
 それを“温めておく”には,何かに書き記し残しておかなければできません。それが,ノートであり,その習慣づけが思考や発想を育てるのだと思います。


 パソコンで作った文章は,見栄えよくできあがります。しかし,推敲のようすが残っていません。
 その良さは大切なことですが,“自分のもの”という感覚が薄くなるような気もします。

 だが,それこそが自分自身なのである。自分はこんな字を書く人間なんだ。これくらいしか漢字を知らない人間なんだ。……つまらないことのようだが,文字は,自分を表すパーツのひとつであり,個性そのものである。ところが,パソコン時代の現在,みんな同じような活字で文書をやりとりしている。パソコンを使って文書を書く限り,「漢字を書けない人」なんていない。そのせいで,自己イメージがいいほうに傾き,平均化・均一化したイメージに,自分を重ねてしまいがちだ。それを修正する意味でも,手書きノートは必要なのではないかと思うのである。(p.139)

 あさ,今夜からノートに向かって“手書き”してみませんか。

   目次
 第1章 なぜノートがスゴイのか?ノート概論
 第2章 かの著名人たちは、こんな「ノート」をつくっていた
 第3章 自分に合ったノートの方法を発見する
 第4章 手帳、メモ、ノートの連携
 参考文献


 『情報は1冊のノートにまとめなさい』の著者 奥野宣之氏は,「紙に書く楽しさが分かる「手書き文化論」」と評していました。


◇2008年9月22日 (月) 代休の一日
◇2007年9月22日 (土) 晴天のもと,運動会ができました

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2009年9月21日 (月)

『二つの真実』(船井幸雄・著)

090921153  数日前の天気予報は「晴れ」だったのですが,曇り空で肌寒さを感じる一日でした。明日は「雨」になるのかな。

 秋の大型連休(シルバーウィーク)で,各地の行楽地や高速道路は混雑しているようです。

 景気浮揚だけが“元気”ではないと思います。
 この連休で,それぞれが元気充填をし,日本の元気回復のきっかけを得たいものです。


 久しぶりに船井幸雄氏の本を読みました。
 以前は,新刊が出るたびに読んでいましたが,書店でぱらぱらと見て過ぎていました。その一冊『二つの真実』(ビジネス社・刊)を,新城図書館の書架で見つけ読みました。

 船井氏は,“二つの真実”を,一つは「旧約聖書には世界のあらゆる出来事が暗号として書かれており,人類の歴史はもとより,われわれ個々人の生涯についても,その99.9%が決められていたと言っていいこと」,もう一つは「その決められていたことが,最近のことですが,案外簡単に改善できるようになった,よいほう,正しいほうに変えられる,その条件や手法が分ったと言ってもいいこと」と記していました。



 前半,“旧約聖書の暗号”などが出てきて,「なるほど納得」とはなりにくい内容でした。
 後半,“ポジティブ型人間”や“自然の理”などの話では,以前より船井氏が述べたり書いたりしてきたことが多くありました。
 船井氏の超宗教的(?)な観点に違和感を感じる方もいると思いますが,考える視点を与えてくれる情報も多くありました


 調和をもって創造したものを維持,発展させるための方向性として

・単純化  ・万能化  ・公開化  ・自由化  ・効率化  ・ポジティブ化  ・安心安定化  ・平和化  ・互助協調化  ・自他同然化  ・長所伸展化  ・公平化  ・自己責任化

 ルールとして,

・秩序維持のルール  ・生成発展のルール  ・波動のルール  ・必要,必然,ベストのルール

だとしています。
 日々の出来事について判断を迫られたとき,無意識のうちにも上記の「方向性」を考えています。それに沿わないとき,やはりうまくいっていないようです。

 また,日本人の特性として,「右脳型である。母音言語を持っている」や「自然と溶け込める能力がある」など11項目をあげています。(p.174)
 こうした特性のある日本人から,次に「百匹目の猿現象」が起きるのではと続けます。
 ここで,あらためて「日本人が持つ10の特性」を記しています。(p.224)



 日本人の“特性”を活かして,世界に貢献していくという意識と行動が増えていくとよいなあと思います。
 混乱の現代にあって,これからに元気をもてる一冊だと思います。



◇2008年9月21日 (日) 「いいじゃん新城」?
◇2007年9月21日 (金) 明日は運動会

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2009年9月20日 (日)

『ブラック・スワン(上・下)』(ナシーム・ニコラス・タブレ・著)

090920231  秋の大型連休は,予想通り(?)の混雑や渋滞が起こっているようです。この“人の大移動”が,〈経済の流れ〉を加速させるものになるといいですね
 秋の実りも豊かになってきました。稲の刈り取りが最盛期を迎えています。
 連休中,よい天気が続くと仕事がはかどります


 ある書評では「10年に1冊の本である」と評され,また「世界経済危機を予告した本だ」と言われています。
 「ブラックスワン理論」という言葉も生まれた話題の本ですが,上下2冊とボリュームのある本ですので,書店で手にすることはありませんでした。
 ところが,新城図書館の書架で見かけ,だいぶ遅れて話題の本を読みました。


 「スワン」と聞けば白い色をした「白鳥」を想像するのが普通です。
 しかし,「オーストラリアには黒い白鳥が多数生息している」という事実が知られるようになって,鳥類学者たちの間に大きな衝撃が走りました。
 このエピソードをもとにして,著者であるナシーム・ニコラス・タレブ氏が,「確率論や従来からの認識・経験からでは予想できない現象」を総称して「ブラックスワン理論」と名付けました。
 その理論の名が付いた『ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質』(ダイヤモンド社・刊)です。


 氏は,“まずあり得ない事象”を「ブラックスワン(黒い白鳥)」と呼び,それは絶えず近くに潜んでいるのだと言います。
 黒い白鳥の論理では,わかっていることよりわからないことのほうがずっと大事だ。黒い白鳥は,予期されていないからこそ起こるし,だからこそ大変なのだ。
 黒い白鳥には,三つの特性があると氏は言います。
 ・それの存在に気づくことはありません。
 ・いったん起こると,とても大きな衝撃を与えます。
 ・そして,“起きたあと”に,いかにもそれらしい説明がなされ,最初からわかっていたような気にさせられます。

 こうした黒い白鳥(ブラックスワン)について,解き明かしていきます。

 明日を考えるヒントを得られる一冊です



 引用を始めると,収拾がつかなくなりそうです。
 子供について考えるとき,次の部分が気になりました。

   7歳のころ,学校の先生が絵を見せてくれた。中世のフランスで,たしか情け深い慈善家の王様が開いた宴会にやって来た貧乏な人たちの絵だ。彼らはお皿を口につけてスープをすすっている。なんでこの人たちは鼻をお皿に突っ込んでいるんでしょうと先生が聞くので,私はこう答えた。「マナーを教わっていないからです」。すると先生はこう言った。「違いますね。この人たちはおなかが減っているからです。
 そんなこと思いつかなかったので,私はバカみたいな気分になった・でも,ある説明がほかの説明よりも正しいなんでなんでわかるのだろう,それに,両方とも間違っていないってなんでわかるんだろうと思った。




◇2008年9月20日 (土) 台風一過 晴天のもとで運動会
◇2007年9月20日 (木) 交通安全の呼びかけ

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2009年9月13日 (日)

『欲情の作法』(渡辺淳一・著)

090913222  昨日の雨が残ることもなく,天気のよい一日でした。日中,日が差しましたが,数日前の暑さはありません。空気が入れ替わっているようです。
 過ぎた夏を嘆くより,秋を愉しむことに気をつかいましょう


 就職活動が「就活」と呼ばれ,それと似た「婚活」という言葉も一般的になったようです。
 言葉としては,結婚活動を短くしてあるのですが,“結婚活動”が,一般的な言葉であるかどうかは疑問です。
 「婚活」の背景には,「草食(系)男子」が増えてきたとか,それを攻略する「肉食女子」が現れた…といった“現代(いま)”があるのかもしれません。

 今月はじめに,市立図書館の書架に 『欲情の作法』(幻冬社・刊)を見つけました。
 現代の若者に向けて75歳の渡辺氏が綴る指南書のようです。


 担当編集担当者が,「医学的・文化的見地からの考察が目を引く,ありそうでなかった恋愛本。自らの体験も盛り込み,これだけ具体的な作法を提示したものも珍しい」と紹介しています。
 “男の視点”で綴られていますので,女性には「気分悪い!」とお叱りを受けるかもしれません。
 しかし,“異性”の違いと理解を,渡辺氏流の語りで,その元に「優しさ」を感じました



 精子(男)と卵子(女)について語った後で,

 ここまでわかれば,男性が容易に女性をゲットできず,しばしば振られるのは,ごく自然のことだとわかってきます。
-<略>-それより,「男は振られるもの」とわかったうえで,つぎの段階にステップアップしたほうが得策です。

と,女性への積極的なアタックを勧めます。

 ほとんどの,自分の力だけで頑張っている男たちは二兎ではなく,三兎も四兎も,いや,ときには五兎も追うべきです。

 “いい女性がいたら行動あるのみ”


 後半,こんな記述があります。

 そこには情念の翳りがないからです。
 深いか浅いかはともかく,そこには柔らかな感情が滲んでいるほうが,はるかに情緒的で気持ちも惹きつけられるのです。

 前半の“動物的”ともいえるような行動を勧めながら,後半で“心”や“気持ち”を伝えようとしているように読めました。

 要するに,彼女の大人の優しさに,わたしは救われたといっても過言ではないのです。

 異性との付き合い方を綴りながら,そこに人との接し方を伝えているように感じた一冊です。



 デジカメが登場し写真を撮ることが簡単になりました。
 いろいろな場面で,デジカメ写真が活躍します。このブログの写真は,デジカメ写真をPhotoScapeで加工しています。
 催しのまとめなどにも,デジカメ写真が入ると分かりやすくなります。
090913888_2  全体の雰囲気が伝わるようにコラージュ写真を作ることもあります。


 最近,そのコラージュ写真が簡単にできるソフト SHapeCollage を知り,使ってみました。
 コラージュを四角や丸に並べてくれるだけでなく,自動的に好みの形状に並べてくれます

 右の写真は,このブログに使った写真を「花」に並べています。文字に見えますか。
 保存写真の2次利用の場が広がりそうです。



  ◇渡辺淳一 楽屋日記



◇2008年9月13日 (土) 体育大会と敬老会へ行ってきました
◇2007年9月13日 (木) コンピュータ研修をしました

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2009年8月17日 (月)

『毎日が楽しくなる17の物語』(志賀内泰弘・著)

090817404  晴天の暑い一日でした。

 盆明けの新しい1週間が始まりました。週末は,「帰省」「渋滞」「帰国ラッシュ」といったニュースの通り,世間では“休暇明けの月曜日”で,元気を出してスタートを切ったという方も多いことでしょう。

 職場はカレンダー通りに動いており,普段の月曜日でした。
 ただ,11日から“行事をもたない期間”を設けて行事等を持たないようにしてきましたので,文書の動きや学校からの報告が少なく,静かな週の始まりでした
 夏休みの後半,充実した2学期に向けた活動が始まっていきます。



 心がホッと温かくなるできごとに出会うことがあります。その主人公が「プチ紳士・プチ淑女」です。
 「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表の志賀内氏の『毎日が楽しくなる17の物語』(PHP研究所・刊)を読みました。
 日常で起こった小さな「いい話」17話が収載されています。

 サブタイトルに「ようこそ三ツ星レストランへ」とあり,コース料理にみたて,「いらっしゃいませ」「食前酒」「前菜」「スープ」「メインディッシュ」「デザート」の章で紹介されています。
 それぞれの話から,ホッとする気持ちを受け取りました


 休暇を終え,日々の活動にエネルギーをかけるとき,この本から「ホッとする気持ち」のパワーも加えてはいかがですか


 2色刷でキーワード(?)が示されています。そこから抜き出して紹介します。

・「スペインのおばあさん」に学ぶ気づきのキーワード
・人からもらった恩を,その人が返さずに順繰りに回していくことを「恩送り」と呼ぶそうです。
・「ギブ・アンド・ギブ」でいきましょう。大丈夫。ちゃんと見てくれる人がいます。
・「メモ魔のベルボーイ」に学ぶ気づきのキーワード
・マニュアル以上のことをしてこそ,初めてサービスと呼べるのです。
・一流とは,お金持ちだとか,地位や名誉のことではない。心の姿の有り様のことであると。
・普段から考えているからこそ口にできること。
・その誰もができそうな簡単なことなのに,誰もがやっているわけではないのです。
・人を動かすということは,人の心を変えるということです。それにはまず,自分自身の心を変えるのが近道です。
・「おせっかい」と知りつつも,ときには一歩踏み込む勇気が必要なこともあります。
・できるときに,できる範囲でいいから,人の役立つことをする。



 ◇「毎日が楽しくなる17の物語」の書籍特集ページ(新刊JP)



◇2008年8月17日 (日) お菓子やさん 開店
◇2007年8月17日 (金) “新しさ”に柔軟に対応できる子ども

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2009年8月15日 (土)

『検索は,するな。』(安田佳生・著)

090815207  朝から“快晴”を期待しましたが,午前中は雲が厚く蒸し暑さを感じました。午後になって,青空が広がり夏を感じることができました
 夏のイベントは,盛り上がったことでしょう。


 先日の記事の中でも触れましたが,安田佳生氏の『検索は、するな。』(サンマーク出版・刊)は,“考える”ことを考える一冊でした。

 失敗と成功について,このような記述がありました。

 同じ失敗を繰り返さないためには,失敗の原因を突き止めなければならない。このとき大切なのは,失敗を「点」としてとらえることだ。<略>
 同じレベルでも,もうひとつの「成功を再現すること」は,失敗を排除することより難しい。なぜなら,失敗が点なら成功は「面」だからだ。(p.119)

 経験のなかで,「あっしまった」という分岐点だったと,後から思うことがあります。それが「点」であり,その原因を突き止めなくてはいけないと言っています。
 さらに成功のレシピを再現することで,次の段階に進めると言います。

 いちいち確認しなければできなかった作業も,慣れてくると習慣化される。そこまでいくと,もう成功のレシピはいらない。
 レシピを見なくても,分量をはからなくても,同じプロセスで再現できるようになるからだ。
 考えなくてもできるようになったら,次のレベル2「習慣の入れ替えと工夫」の学習が求められる。

 失敗の原因をさぐり,成功のレシピを作りあげる。そして,それを実行することで“成功の再現”ができます
 人は,これで満足しがちです。
 それ以前に,原因を明らかにしないまま“成功のレシピ”だと思い込んで行動をし,不十分な成果に終わっているかもしれません。

 “成功の再現”から,さらなる成果を上げるのは,「考えながら前とは違う行動をすること」です。


 本を読み進みながら考え,そして考え直し,さらに,立ち止まって考えさせてくれる一冊でした。

・仕事における「自分事」の対義語は「みんな事」である。
・スキルアップとは「ボツ案」のレベルを上げること。
・ちくわの穴について深く考える人は仕事ができる。
・ちくわの本質も人生の本質同様,穴の外側にあるのだ。
・最初から答えはいくつもあると思って考えた方がいい。
・答えを出すために考えるのではなく,思考を深めるために考える。
・成長していくためには,100%受け入れることが大事であると同時に,100%疑ってみることが必要だ。
・三十代以降の頭のよさや能力は,その人がそれまでに積み重ねてきた「真剣な思考の時間」に比例する。
・仕事に感情を交えない人は,いい商品を作ることも,商品を売ることもできない。
・「愛していること」と,「愛していることを相手に伝えること」は,まったく別ものだということだ。
・人にはアクションに結びつく理解と,アクションに結びつかない理解がある。
・「わかる」には三つの段階がある。
 レベル1 「内容を理解する」ということ
 レベル2 伝えたことに「
同感」する段階
 レベル3 理解が「
共感」を生み出す
・さらけ出される暴力
・相手の感情に思いをはせる
・自分の感情をむやみやたらと垂れ流さずに,かみしめて生きてゆくことが,人として成長していくためには必要なのだ。




◇2008年8月15日 (金) 盂蘭盆会の一日
◇2007年8月15日 (水) 学校のホームページ更新

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2009年8月 9日 (日)

『上大岡トメのいつもとちがう日』(上大岡トメ・著)

090809309  天気予報では雨も心配しましたが,曇り空の一日でした。
 今日は,64回目の長崎原爆忌です。

 今,私たち人間の前にはふたつの道があります。
 ひとつは,「核兵器のない世界」への道であり,もうひとつは,64年前の広島と長崎の破壊をくりかえす滅亡の道です。

と,田上富久市長の長崎平和宣言が語られ始めました。田上氏も「核兵器のない世界」を目指すとしたオバマ大統領のプラハ演説への支持を世界の人々に訴えました。

 普段は,家庭で,広島,長崎,そして戦争について語り合うことはないでしょう。“夏”は,それを話題にする機会があります
 子どもたちと話題にしていく一日でありますように!

【リンク】
 ◇長崎市 平和・原爆


 先日,市の図書館で借りた本の一冊,『上大岡トメのいつもとちがう日』(日本経済新聞出版社・刊)の紹介です。
 上大岡氏は,『キッパリ!で有名になった(?)作家です。

 特別なことではなく,“いつもとちょっと変える”ことで,新鮮な発見があります。そんな体験が綴られています。
 読みながら,「うん。うん」と納得したり,「これよさそう」「やってみようかな」と真似したくなったりしました。

Chapter1 アタマのケア編
 ・にわか俳人になってみる ・お風呂で続ける英語
Chapter2 ココロのケア編
 ・形から入る効用 ・肉筆のパワー
Chapter3 カラダのケア編
 ・朝イチ化粧でキリリ ・ボールで背筋スッキリ
など Chapter5 まで

 何気ない日常に,ちょっと意識して変えたり,加えたりしてみると,新しい感動に出会えるかもしれません
 そんな“いつもとちがう”ことを求めたくなる一冊です。



◇2008年8月 9日 (土) オリンピックが始まりました
◇2007年8月 9日 (木) 62年目の長崎原爆忌

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2009年8月 2日 (日)

『道三堀のさくら』(山本一力・著)

090802201  今日は,午前中に寺の作業,午後は地区の美化活動が予定されていました。今朝,強い雨が降っていて寺の作業は中止になりました。
 その雨は一日降り続きそうでした。昼近くなって雨が小降りになり,美化活動は予定通り実施できました。
 地区内の道路など,草刈りをしてすっきりしました



 雨続きの夏に戸惑っている方も多いと思います。しかし,それに不満を言っても何も解決はしません。「自然のことだから仕方がない」と受け入れることで,先に明るさが見えるようになるような気がします。


 江戸時代,自然の動きに合わせて,人々が暮らしていました。
 『道三堀のさくら』((角川文庫)に描かれたのは,「水」の仕事を生業とする龍太郎の生き方でした。

 江戸には,玉川上水とはじめとする水道が張り巡らされていました。ところが,大川を隔てた深川までは伸ばすことができないので,深川には水道はありません。井戸を掘っても,その水は塩分が多く飲めません。
 そこで必要とされる仕事が「水売り」です。
 水道の末端から川に流れ落ちる水を船で受け止め,その水を売り歩きます。

 「水,涸れて」,「水,満ちて」,「水,熟れて」の3話で構成されています。
 この話にも,江戸屋の女将 秀弥が登場します。その応対,生き方に魅力を感じました。
 解説の後半に,こんな表現がありました。

 団四郎はおあきを相手にせず,しかし,龍太郎に関しては「美味しい水」をつくる仲間として,一目も二目も置いている。こうした設定の背後には,江戸時代の厳とした身分制度があるのだが,そこには「志の差」というものが大きく影響しているのではないか,と同時に,いまの時代は江戸時代以上に「身分制度」が厳しいのではないか,と山本さんはいう。

 山本氏が描く時代を生きる人物が,この“志の差”を魅力的に表しています


 龍太郎を取り巻く人を描いている前半は,愉しく読みました。
 水の仕事と並行して龍太郎とおあき,団四郎…と絡み合って描かれる後半は,ちょっと山本作品の愉しさと違っていました。

 江戸深川を愉しめる一冊でした。


◇2008年8月 2日 (土) 内閣改造のニュースを見ながら,「あれっ」。
◇2007年8月 2日 (木) 新城教師塾(夏季実技研修会)第1日目

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2009年8月 1日 (土)

どんな本を読みましたか?

090801301  8月になりました。日の出は5時を過ぎ,日の入りは19時前になっています。
 日照の短さ,低温,天候不順が,農作物の生育に影響を与えているようです。

 8月は,今までの分を取り戻すような天候を期待しています


 トーハンの「2009年上半期ベストセラー」(08年12月~09年5月集計)には,次のような本が並んでいました。
 「半分ぐらい読んでいたい」と思ってリストを見ました。その結果は…。

 「給料の5%ぐらいを書籍代に遣って学ぼう!」と話す大学の先生がいます。
 7月の書籍代は,5%を超えていましたか?

  2009年上半期ベストセラー 「総合
1 読めそうで読めない間違いやすい漢字(二見書房)
   誤読の定番から漢検1級クラスまで


2 告白(双葉社)

3 「脳にいいこと」だけをやりなさい!(三笠書房)
   頭のいい人は「脳の使い方」がうまい!


4 生声CD付き [対訳] オバマ演説集(朝日出版社)

5 かいけつゾロリ(ポプラ社)
   イシシ・ノシシ大ピンチ!!


  2009年上半期ベストセラー 「ビジネス
1 「脳にいいこと」だけをやりなさい!(三笠書房)
   頭のいい人は「脳の使い方」がうまい!


2 面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則(大和書房)

3 起きていることはすべて正しい(ダイヤモンド社)
   運を戦略的につかむ勝間式4つの技術

4 脳を活かす生活術(PHP研究所)
   希望の道具箱

5 資本主義はなぜ自壊したのか(集英社)
   「日本」再生への提言


◇2008年8月 1日 (金) コンピュータ研修(しんしろ教師塾)
◇2007年8月 1日 (水) 画像検索は,どうしていますか?

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2009年7月25日 (土)

『紙とネットのハイブリッド仕事術』(ビジネススキル向上委員会・著)

090725112  今日は,雨模様の天気で,急に強い雨が降ってきたりしました。出かけた先では,日差しが出て暑くなったることもありました。
 強い雨は,白い筋となって地面を叩いていました

 中国地方,九州北部地方と,激しい雨が続いています。ニュースによると,福岡県では今朝までの24時間雨量が300ミリを超える記録的な大雨だったようです。
 被害に遭われた方,避難をされている方が,早く普段の生活に戻れることを祈っています

 太平洋高気圧が勢力を増して前線を押し上げ,夏の日差し,暑さを運んでくることを待っています


 以前に購入して読んでなかった『紙とネットのハイブリッド仕事術』((ソフトバンク新書)を待ち時間で読みました。
 普通サイズの新書ですが,雑誌のように読み(?)進められ,細切れの時間で読むことができ,1時間程度で終えられました。

 タイトルに“仕事術”とありますが,「はじめに」で,

 この本は「他の同僚に,仕事の成果で圧倒的な差をつけたい!」などといったタイプの読者には向かない本です。
と最初にことわっています。
 では,どういう人のために書いたかというと,
 ・どこにでもいる人並みのサラリーマンである
 ・残業が多くてつらい生活をしている
 ・もうちょっと楽をして仕事をこなしたいと思っている
 ・あわよくば人よりも成果を上げて出世したいなんて願望もある

といった人をターゲットにしたと述べています。

 また,出版社の紹介記事では,

 ネットに頼り切って「紙」という昔ながらのツールの利点を理解していなかったり、今までの仕事のやり方をそのまま継続してしまい、ネットの利点を生かせていなかったり、ちぐはぐになりがちなワーキングスタイルの人にこそ読んでいただきたい内容です。
 どこから読んでもかまわない内容ですし、そのなかでこれは取り入れられそうだと思ったものを使っていただければ、幸甚です。
 以下が各章のタイトルです。
  1:マネジメントが仕事の質を決める
  2:情報収集・整理で仕事をスピードアップ
  3:会議やプレゼンで一味違うテクニックを使う
  4:ネットワークを築き、自身の実力を高めていく
  5:日常をもっと快適で楽しいものにする

とありました。

 どんどん読み進めながら,「いいな,真似してみよう」「こんなサイトがあるの」「便利そうだな」「使ってみよう」と印をつけた部分が,たくさんありました。


 さっそく,「やるべきことをToDoリストでしっかり管理する方法」に紹介されていたcheck*padを試してみました。
 今まで使っていたToDoを管理できるサイトよりも便利なことが多そうです。


 みなさんも,本書からヒントをつかんでみませんか

 ただ,3月に出版された本なので,紹介されているサイトより使いやすい新しいサイトが存在するかもしせんません。その点はご注意を


◇2008年7月25日 (金) 移行措置に対応できるように
◇2007年7月25日 (水) 子どもたちが活動しています

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2009年7月20日 (月)

『勝間和代・能力UP』(勝間和代・著)

090720301  今日は祝日「海の日」でした。祝日法(国民の祝日に関する法律)には,「海の恩恵に感謝するとともに,海洋国日本の繁栄を願う日」とされています。

 一年前,燃料費の高騰で漁業は緊急事態でした。「漁の一斉休業」などの行動で,世間に訴えていました。
 燃料費の高騰は止まったかもしれませんが,“苦しい状況”は改善されていないと思います。
 「明日,衆議院を解散する」と予告されています。選挙の争点(?)は「政権交代」なのでしょうが,一つひとつの課題に,“日本の進路”を明確に示してくれる政治となるよう期待したいと思います。


 朝日新聞のコラムに「勝間和代の人生を変えるコトバ」があります。
 “どこかで聞いたことがある”と思う言葉ですが,勝間氏の切り口を新鮮に感じながら読んでいます

 勝間氏は,コンサルタントは“素人”はのに,“プロ”にアドバイスができるのは,「思考力」などの能力があるからだと言います。
 その“力”を磨くことを述べた(?)のが,「勝間和代・脳力UP」(講談社・刊)です。


 その思考力を磨くには,パズルを解くことがよいと言い,たくさんのクイズが紹介されています。クイズ本といってよいと思います。
 勝間氏は,「立体思考力」を磨くことが大切であるといい,それを次のように要素分解しています。

 立体思考力=論理思考力×水平思考力

 論理思考力=法則力+当てはめ力+数字力
 水平思考力=否定力+展開力+試行力

 細切れの時間を利用して,毎日クイズを解いていくことを勧めています

 「否定力」の場面で紹介されていたクイズは,考える糸口が見つかりませんでした。

問題 「村一番のお馬鹿さん」
 ある村の住民たちは,しばしば村一番のお馬鹿さんを相手に笑っていた。
 彼はピカピカの50セントコインと,クシャクシャの5ドル札を差し出されると,いつも喜んで50セントコインを取るのである。
 5ドル札は50セントの10倍もの値打ちがあるのに,なぜ彼はいつも50セントのコインを選ぶのだろう?

 「お馬鹿さん」の考えたことに,思いが及びませんでした。
 この問題には出典があり,その解答が紹介されていました。それを読んで,“なるほど”と“面白い”,そして“すごい”と思いました。
 勝間氏も,

 彼は,村一番のお馬鹿さんではなく,もしかすると,「村一番のお利口さん」だったかもしれないのです。

と述べています。

 あなたも,このクイズ本で,楽しみながら立体思考力を磨いてみませんか


【リンク】
 ◇勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
 *勝間和代(kazuyo_k)氏は,Twitterも使っています



◇2008年7月20日 (日) 『頭のそうじ 心のそうじ』(鍵山秀三郎・著)
◇2007年7月20日 (金) 1学期が終わりました

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2009年7月12日 (日)

『ザ・チェンジ!』(門田由貴子・著)

090712332  晴れてくるのかと期待できる天気でしたが,予報通りの雲の多い一日でした。
 梅雨明けは,もう少し先のようです



 不景気による就業時間の短縮,休職,解雇,そして若者の就職難と,“働くこと”の難しさがマスコミなどで大きく取り上げられています。
 企業が就業時間を戻したり,許していた兼職を禁止にしたりと,少しずつ景気の回復を感じさせる話題も聞かれるようになってきました。

 そうした景気の影響とは別に,「終身雇用」という言葉が過去のもの(?)となったり,成果主義の職場運営になったり,働くことの意味を一様にはとらえられなくなっています。
 以前紹介した,稲盛和夫氏の『働き方』は,今一度“働く”ということを,じっくり考えさせてくれる一冊でした。

 職場の現状に満足している方も多いと思いますが,“変化がほしい”と感じている方もあるかもしれません。
 変化を求めながらも,最初の一歩を迷っている方に,『ザ・チェンジ! ~人と職場がガラリと変わる12週間プログラム~』(フォレスト出版)は,いかがでしょうか。

 ある地方都市の300人の食品会社「さわやかフーズ」を舞台として,6人のメンバーとともに「職場変革12週間プログラム」に取り組んでゆくようすが描かれています。
 初めてコンサルタントが見た光景は,人間関係は破綻し,思考は停止し,まともにコミュニケーションができない管理職の姿。そして,その部下たちは,意欲も思考力も失ったゾンビ集団…。

 プログラムを終え『職場ルネサンス』に取り組む6人は,最初とは大きく変わっています。
 1週ごとに進む組織改革プログラムを疑似体験できます。自分がプログラムに参加したつもりで,自分の職場と重ねてゆくと,何に取り組んでゆけばよいのか,そのヒントが得られると思います。

 第1週のトレーニング・メニュー
・ルールの設定  ・傾聴トレーニング  ・思考の可視化(1)メモを取る  ・他者の話を聞いて,内容と話し手の意図を深く理解する  ・自己開示してメンバー相互を理解し合う  ・会議,ルール,コミュニケーションに関する思考習慣の話し合い

 このメニューを進めていくなかで,「祝福のワーク」で頑固な部下の心を柔らかくし,「思考筋」を鍛え,「コミュニケーション」でチームワークを作ってゆきます。

 第5週のトレーニング・メニュー
・祝福のワーク  ・1週間の実践報告  ・事業の支店から会社,部門,商品を分析する  ・戦略フレームを用いた情報整理  ・チームでの話し合い方,反論の方法  ・リッチピクチャーの作成方法〈宿題〉  ・職場やコミュニケーションに関する思考習慣病の治療

 はじめに示される職場での「禁句」や「ミーティングのルール」を,今の職場に取り入れるだけでも,明日の職場が変わっているかもしれません

 職場に変化は必要ですか?


 どのような組織でも必ず,大きな変革が起こるときは影響力を発揮し変化をしかけていく5%のチェンジリーダーと,その他大勢の95%に分かれます。チェンジリーダーが組織の5%以上の力を発揮することができれば,変化は確実に始まります。しかし,チェンジリーダーの人数が5%以上いても5%以上の力を発揮することがなければ,抵抗勢力に負けてしまい変化は起きません。(p.174)



◇2008年7月12日 (土) お悔やみの一日
◇2007年7月12日 (木) 朝食は何色ありましたか?

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2009年7月 7日 (火)

『愛と日本語の惑乱』(清水義範・著)

090707110  今日は『七夕の節句』,そして二十四節気の『小暑』です。
 生憎の天候で,彦星と織り姫は会うことはかなわなかったようです。来年の七夕を楽しみに,明日から頑張りましょう


 昨日,校舎設計の話題を記事にしました。早速,市内の校舎についてのコメントをいただきました。
 ここでは触れませんが,いろいろな方にブログを読んでいただけていますありがとうございます
 感想意見をいただけたり,「読んでいるよ」の一言は,うれしいものです。



 文章を読んでいたり,話を聞いていたりして,言葉が気になることがあります
 先日読んだ『愛と日本語の惑乱(KKベストセラーズ・刊)は,そんな“ことば”で楽しめました。

 コピーライターの野口敦は,巧みに言葉を操り,評判のコピーを創っています。その彼が,言語多動性症候群に冒されてしまいます。
 言葉を操っているはずが,言葉に襲われてしまいます。

 野口とともに住む(?)女優の新庄百合子との“愛”が,そうした症状の引き金になるのですが,その物語よりも,各章に綴られる“言葉のはなし”を楽しみました。

 いろいろな“言葉へのこだわり”は,「そういえばそうかもしれない」「そんな気がする」と,野口の話(清水氏の世界)に引き込まれます
 そのこだわりが,正しいのかどうか調べる気はおきませんが,言葉の愉しみが広がります。


 野口は,出版社から雑誌の連載から本にしませんかと話を持ちかけられます。その校正の段階で,言葉の書き換え依頼がきます。

 人を低く見るような悪口,ある種の職業の蔑称を平気で使うような非常識は許せないと思っている。
 だが,そんな彼でも,えっ,と思ってしまうような指摘があるのだ。
「久しぶりに床屋へ行って頭がさっぱりした」
  -<略>-
 と思っていたら,やっぱりそういう例が出てきた。
「幼なじみの八百屋の清田くんから聞いた話だが…」
という文章の,八百屋がダメだというのだ。
「少し差別的用語では。青果店トカ」と校閲が入っていた。
 幼なじみとことわっているじゃないか,と思ってしまう。

 差別的用語の部分ですが,校閲で「ありそうだな」という指摘が,さまざま出てきます。それについての感想(解釈?)が愉しい。


 清水氏の「言葉あそび」を愉しんだ一冊でした

【もくじ】
 プロローグ
 第一章 放送用語委員会
 第二章 バイバイ! 尻ぬぐい
 第三章 東大出とビンボー症
 第四章 〈もがな〉との対話
 第五章 イライラのそのわけは
 第六章 すべからくぱないよね
 第七章 脳の中の文法
 第八章 新しいお嫁さんが来て結婚です
 第九章 しからずんば、花
 エピローグ




◇2008年7月 7日 (月) 七夕集会がありました
◇2007年7月 7日 (土) お店の名前は?

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2009年6月13日 (土)

『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(本田直之・著)

090613331  今日も,雨の心配のない一日でした。
 梅雨,初夏の時期は,あちこちで綺麗な花を愛でることができ,気持ちが豊かになります


 市教委で2か月半が過ぎ,“文書に追われる”という状況から少しは抜け出しつつあると,自分では思っています。
 自分が気づいていないだけで,どこかに迷惑をかけているかもしれませんので,気をつけたいと思います。
 まだ,“先を見通して”進めていくには時間がいりそうです。

 けれども,「次の教育」「明日の子ども」を育んでいくには,“先を見通して”活動の強化や修正,変更が必要です。
 そのために,「○○を行う目的は?」「○○の価値は?」,そして「○○をどうするか?」といった検討も進めていきます。

 いろいろな立場からの意見を聞きたいと思います。


 『レバレッジ・リーディング』など“レバレッジ”の活かし方を伝える(?)本田直之氏の『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(大和書房・刊)を読みました。

 出版社の紹介文では,

面倒くさいことは、ほうっておくと雪だるま式に増えていく。
そうならないために----逆転の発想術!

世の中の人、90%以上が面倒くさがりやです。でもうまくいっている人とそうでない人がいるのはなぜか?kI  本書を読んで、面倒くさがりやを逆手にとった新しい行動法則を実践しましょう。

とあります。

 タイトルの「55の法則」が,「考え方編」,「日常生活編」,「仕事編」の三部構成で,「面倒くさいから○○する」という形で並んでいます。それぞれ,見開き2~4ページで,読みやすい構成です。
 ちょっとした“すき間時間”を使って読むことができます

 著者は,先行型・変革型の「面倒くさがりや」は,自分を変え,ひいては世の中を変えていくだけの潜在能力が秘められていると言います。
 「面倒くさいから,面倒くさくなくなるために,どうしたらいいかを考えて,面倒くさくない方法を編み出す」という考え方で,その実践的な方法がまとめられています。

 「面倒くさがりや」にお薦めの一冊です。


 面倒くさいから「見返りを期待しない」
 自分は相手に対してどんな「貢献」ができるのか。どんな情報を共有して,どんな価値を提供できるのか。
 見返りを求めないのは,相手のためであると同時に,自分のためなのです。

面倒くさいから「時間を大切にする」

 だから,よくある「お金を節約するために,時間をかけよう」という発想は,まったく的外れだといわざるを得ません。
 時間とお金の価値を考え,「時間を節約するために,お金をかける」という意識を持つようにしましょう。

面倒くさいから「調べつくす」
 同じ「面倒くさい」であっても,事前に対策を練る「面倒くさい」と,あとからやってくる「面倒くさい」とでは,質がまったく違います。

面倒くさいから「仕事をする」
 判断基準となるのは「それは成果につながるのか?」という問いかけです。
 自分にとっての「仕事」と「作業」とはなにかを峻別し,「仕事」に労力を注ぐようにしましょう。



◇2008年6月13日 (金) 舟着の歌を披露しました(合唱交歓会)
◇2007年6月13日 (水) 交通安全教室と水生生物調査

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2009年5月24日 (日)

『単純な脳,複雑な「私」』(池谷裕二・著)

090524215  「雷が鳴って雨が降る」との天気予報で,すでに朝には小雨が降りました。
 けれど,それは一時で過ぎ,後は日差しもあり,家人は,洗濯物の扱いに困っていました。夜になって,大きな雷鳴とともに強い雨が降りました。

 “安定した天候”というのがあるとすれば,そうありたいかな


 今日も,金曜日の記事にコメントをいただきました。
 会員の方ではないのですが,“自分が気になったこと”が書かれていました。返信ができないので,ここで失礼。ありがとうございました

 さて,会員の方から反応があるかな?



 書店に 「脳」に関する本が並んでいます。テレビなどでも「脳」を扱う番組があります。その中心(?)は,茂木健一郎氏でしょう。
 茂木さんの「分からなくても,考えるだけで脳が活性化します」の言葉に,“頭がよくなった”気がする方も多いと思います。

 茂木さんの話も好きですが,若手の池谷裕二氏からの情報も魅力的です。
 池谷氏の近刊『単純な脳、複雑な「私」』(朝日出版社・刊)を読みました。

 池谷氏が,母校 藤枝東高校で,後輩の高校生たちに語った「脳科学の話」がまとめられています。
 第一章は,全校に講演した内容,第二~四章は,数名を前に講義(?)した内容です。

第一章 脳は私のことをホントに理解しているのか
第二章 脳は空から心を眺めている
第三章 脳はゆらいで自由を作りあげる
第四章 脳はノイズから生命を生み出す

 脳の活動こそが事実,つまり,感覚世界のすべてであって,実際の世界,つまり「真実」については,脳は知り得ない,…

 僕らの行動の大半は,過去の「学習」によって習得した「記憶」に基づいている。記憶を使ってつねに未来を読んでいる。

 人の行動,人の心,人の気持ち…,それらを「脳」が司っていると思っています。池谷氏の講義から,その意を強くしたり,思い直したり…。
 楽しみながら読める一冊です。


 専門用語が次々と出てくる講義です。これに夢中になれる高校生という年代が羨ましく思いました。
 それこそ,頭が勢いよく動きそうです。


 ◇単純な脳、複雑な「私」 動画特設サイト



◇2008年5月24日 (土) 幸せのお裾分け
◇2007年5月24日 (木) 盛りだくさんの一日

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2009年5月 4日 (月)

『働き方』(稲盛和夫・著)

 雲の多い一日でした。
 周囲の田畑では,農作業に精を出す姿がたくさんありました。

 自然に感謝し,次の恵みをいただくための準備です。
 自然の豊かさに感謝!


090504116  今日,月刊『致知』6月号が届きましたが,先月5月号を読み終えていません。特集は「執念」でした。
 その特集の扉は,次のように書き出していました。

青年は地方の大学を出,京都の会社に入った。就職難の時代。青年の喜びは大きかった。…

 この青年は,赤字続きで給料遅配も珍しくない会社に見切りをつけ転職を企てます。ところが…。

 この青年が,稲盛和夫氏(京セラの創業者)です。
 このことは,稲盛氏の新刊『働き方 ~「なぜ働くのか」「いかに働くのか」』(三笠書房・刊)にも綴られています。

 不況の嵐が吹き荒れ,内定取り消し,リストラと働くことが難しくなっています。
 就職活動に励む学生も,その厳しさに苦しんでいる(?)ようです。

 その「働く」ことについて,どう考え,どう行動しているのか。稲盛氏の言葉は,それを問い返してきます。

 何のために働くのか…。
-<略>-  もちろん,「生活の糧を得る」ことが,働くということの大切な理由の一つであることは間違いありません。
 ただ,私たちが一生懸命に働くのは,そのためだけではないはずです。
 人間は,自らの心を高めるために働く…私はそう考えています。(p.18)

 1章の最初に,こう述べています。
 「心よりお金」だと言う若者(?)が多いかもしれません。

 つまり,欧米の人にとっては,働くことはもともと苦痛に満ちた,忌むべき行為なのです。そこから「仕事はなるべく短い時間にすませ,なるべく多くの報酬をえたほうがいい」とする,近代の労働観が生まれてきたように思えます。
 しかし,日本にはもともと,そのような労働観はありませんでした。
 それどころか,働くことはたしかにつらいことも伴いますが,それ以上に,喜びや誇り,生きがいを与えてくれる,尊厳ある行為だと考えられてきたのです。(p.25)

 このように,日本の労働観をとらえ,そこに稲盛氏の働き方・生き方を重ねて述べられています。

 子どもたちが将来に夢をもつことができにくくなってきているのは,今の“不況”という状況からだけではないと思います。
 一人ひとりの考え方,働くことへの意識のありようが,そうさせていると思います。

 これは,悲しいことです。

 将来を考える若者,働き始めた青年,社会を支える青年や壮年…。
 みなさんに,今一度“働く”ということを,じっくり考えてみようとさせてくれる一冊です。


 言葉をひろっておきます。

 神様が手を差し伸べたくなるほどに,一途に仕事に打ち込め。そうしれば,どんな困難な局面でも,きっと神の助けがあり,成功することができる。(p.35)

 自分の好きな仕事を求めるよりも,与えられた仕事を好きになることから始めよ。(p.56)

 そのようなささやかなことでも喜ぶことで,新たな勇気をかき立てることができる。だから,君にいくら軽薄,軽率と言われても,私は今後も,ささやかな成功を喜びながら,仕事に邁進していくつもりだ。(p.59)

 自分自身が生きていくことに一生懸命になるように,自然はもともとできているのです。必死に生きていない植物など,絶対にありません。努力しない草は生存し得ないのです。(p.95)

 ただコツコツと愚直に仕事を続けるしかなかった,平凡な彼を非凡に変えたもの…それこそが地味な努力を厭わずに積み重ね,息長く続ける「継続する力」だったのです。(p.100)

 しかし,その無茶な「背伸び」が,京セラの技術力を伸ばし,実績をつくり,成功への道筋をつくってくれたのです。
 人間の能力というのは,けっして決まったのもではありません。能力とは,あくまでも「未来進行形」でとらえるべきものなのです。(p.115)

 残念ながら,ミスが発生すれば,そのように消しゴムで消して,やり直せばいいと思っている人が少なくありません。 -<略>- いかなるときでも「やり直し」は絶対にきかないと考え,日ごろから「有意注意」を心がけ,一つのミスも許さない,そんな「完璧主義」を貫いてこそ,仕事の上達があり,人間的な成長もあるのです。(p.139)

 これは「感度」の違いなのです。(p.152)

 そのとき,私は気づいたのです。
 「創造」というものは,「素人」がするもので,「専門家」がするものでないことを。(p.166)

 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 (p.182)
-<略>- 私は,この「考え方」がもっとも大切であると考えています。
 「能力」や「熱意」と違って,この「考え方」には,「マイナス百点」から「プラス百点」までの大きな振れ幅があると思うのです。(p.185)





◇2008年5月 4日 (日) 『残業ゼロで成果が上がる!スピード仕事術』(吉川美樹・著)
◇2007年5月 4日 (金) 若葉の美しいとき

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2009年5月 2日 (土)

『大人の実力』(浅田次郎・著)

 暖かい日でした。
 今日は立春から数えて88日目,雑節の一つ「八十八夜」です。
 「八十八夜にお茶を飲むと長生きする」と言われています。
 まだ新茶は無理かもしれませんが,ちょっと良いお茶を飲んでみましょう。



090502201  先日から,市役所の洗面所にハンドソープが置かれています
 手洗いをしっかりして,新型インフルエンザの予防に努めていただくためでしょう。

 置いてあったハンドソープは,ビオレでした。前任校で,ビオレの「あわあわ手あらいのうた」を手洗いの指導に使いました。
 こどもたちは,この歌に合わせて,しっかり手洗いができていました。
 みなさんも,いかがですか



 浅田次郎氏の作品をあまり手にしてきませんでしたが,氏の本を読みました。
 帯に「みずから物を考え,悩み,行動する“真の大人”の言葉」とあった『大人の実力』(海竜社・刊)です。

 新しく書いた本ではなく,浅田氏の作品から“ことば”を編んだものです。
 「大人とは何か」というテーマのもと,「大人の胆力」「人間の値打ち」「人生を貫くもの」「大人の責任」「大人の条件」「仕事の真価」「大人の恋」「夫婦・親子の絆」の8章にまとめられています。

 出典となっている書籍は,ほとんど読んだことがありませんでしたが,浅田氏の「大人の言葉」に納得しました

 早い寿司は食うな,遅い鰻は催促するなと,江戸前の作法とは何とやかましいのだろうと僕は思った。

 シゲの野郎はね,十七年の間,叱られるのを待っていたんです。ぶん殴られるのをね,頬っぺた差し出して待ってやがったんですよ。

 私はついに堪忍袋の緒を切った。ここで説教をせずんば,説教すらも死語となると考えた結果である。

 「いいや,おまえのせいだ。男ならば,ぜんぶ自分のせいだ」
 俺はな,ずっとその通りに生きてきた。ほかに何をしたわけでもねえさ。


 “大人”を考える一冊です。
 連休にいかがですか



◇2008年5月 2日 (金) 「バラフ」をいただきました
◇2007年5月 2日 (水) 避難訓練がありました

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2009年4月19日 (日)

『いいかげんがいい』(鎌田實・著)

090419101  暖かな一日。気温が上がり“暑い日”でしたが,初夏の爽やかさを感じました。
 外で作業をしても,汗が噴き出すことはありませんでした。

 若葉の美しい季節,坂道を登っていくサイクリングの集団に出会いました。


 「いいかげん」がいい。
 それは,「いい加減」ではなく「良いかげん」がいいというお話です。
 鎌田實氏の『いいかげんがいい(集英社・刊)を読みました。

 一項目数ページでまとめられており,読みやすく書かれていました。
 それぞれの項目に,ほ~」とか,「なるほど」,「真似しよう」…と感じる言葉がありました

 この本のなかで,料理研究家の辰巳芳子さんを知りました。
 家人には有名人だったようですが,初めて知りました。

 そんな言葉がごく自然に口について出てくる辰巳さんの「哲学のある料理」に学ぶことで,看護師の卵たちに「哲学のある看護」のステキさを理解してもらいたい。哲学のある看護師になってもらいたい。そう願って講義してきた。(p.102)

 「哲学のある料理」,「哲学のある看護」…,そこに調和を求めていくのです。


 弱さというのは,強さをもつ自分になるために必須のもであり,強さと弱さの加減が大事だと鎌田氏はいいます。
 お米の水加減もお風呂の湯加減も,言葉では教えられません。
 生活の中にあるたくさんの「いい加減」を身につけることが,生き抜く力を育てることになるのです。


 第5章に「ウンコと健康と平和と幸せ」という項があります。
 若者と平和について語り合った鎌田氏が,「平和とは何か」と質問され,「安心してウンコができること」と答えたそうです。
 34年前の暮らし,戦争のなかの暮らし…

 「健康も,平和も,幸せも,ウンコのそばにあるような気がする」と。
 なかなか口に出して言いにくいが,平和の喜びを感じられる“もの”と“とき”であるようです。


 健康であるために,一日のなかに「がんばらない」時間をつくりましょう
 そして,料理をすること,野菜を育てることを通し,水加減,火加減,手加減を身につけていきたいものです。

 読み終えて,気持ちのよくなる「いいかげん」な一冊です。


◇2008年4月19日 (土) ゆっくり休日
◇2007年4月19日 (木) 授業参観とPTA総会

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2009年3月15日 (日)

『東急ハンズの秘密』(和田けんじ・著)

090315105  今朝,水田の水たまりに氷がはっていました。
 晴天で日差しがありましたが,風には冷たさが残りました


 かつて,教材のネタを探しに東急ハンズに出かけました。
 近所でみかけないもの,これは何だと驚くものなど,教材を考えるのを楽しませてくれる場所でした。
 最近は,100円ショップでも面白いものを見つけられるようです。

 その東急ハンズの“店づくり”について語る『“元祖”ロングテール 東急ハンズの秘密』(NB Online books)を読みました。

 著者の和田氏は,東急ハンズで仕入れ販売員として活躍したハンズマン(?)です。
 モノが売れない今だからこそ,30年も前に“ロングテール・モデル”を確立した東急ハンズに学ぼうと語ります。

 「湯たんぽのゴムパッキンありますか?」という消費者のニッチな需要に応えることが“普通”である東急ハンズのあり方や,「ヘリコプターが仕入れられないか?」と考える店員のいる東急ハンズという職場…。
 そのあり方は,不思議でもありますが,“楽しい店”“行きたくなる店”となる必然でもあります


 商売の話ではありますが,その姿勢は,教育の場でも同じだと感じたり,取り入れなければと思ったことが,いろいろありました

 ひみつ9  ×「私も買いました」 ○「私も使っています」
 ひみつ17  ピンぼけしないストーリーのある陳列とは

などは,先生の一言であったり,教室の掲示であったりすると思います。


 教室に掲示された子どもの作品は,多くは名簿順になっています。
 それは,“探しやすい”という見やすさや,順序を大切にする(?)ことからでしょう。

 そこに“作品を盛り立てる工夫”としての順序は,あまり考えられていないように思います。
 少なくとも,自分が担任のとき,名簿順でなかったときも,そのような視点をもって順序を決めたことはなかったと思います。


 掲示に“ストーリー”を持たせ,40人の作品一つひとつを光らせていく。そんな工夫ができたはずです。
 そういう視点をもったら,きっと掲示が変わってくると思います。
 子どもも,自分の作品に新しい魅力を感じ,次の作品をつくるのが楽しみになると思います。

 そんなヒントをもらった一冊です


 目次
はじめに
1章  30年前からロングテール
 店員は元・大工,元・機械工/POSシステムより人手システム 等
2章  1人のために仕入れる
 「湯たんぽのゴム」も仕入れる/「お薦めできません」…時に売らない決断も 等
3章  店員の過剰な知識が店の個性
 ヘリコプターを仕入れようとした男/「何回打席に入ったか」で評価する 等
4章  人の「手」だからできる提案
 石鹸がツルリとこぼれない皿を探す/「自分の感覚」はインターネットに勝つ 等
5章  小売りの復活,ハンズの復活
 「提案」しなくなったら店は死ぬ/買い物はエンターテイメント 等


 ◇和田けんじの「ひとふでがき」



◇2008年3月15日 (土) 間違いやすいカタカナ語ランキング

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2009年3月14日 (土)

『背負い富士』(山本一力・著)

 寒い一日でした。
 家人によると,当地では,雨に混じって雪が舞ったようです。

 寒さが終わり,明日からは春の陽気かな?


090304804_2  “清水の次郎長”は有名です。よく知っています。
 ところが,何をしたとか,どんな人物かというと,言葉がでてきません。

 「街道一の大親分」とか,渡世人,子分に大政や小政,森の石松などの名が浮かんできます。
 でも,それ以上は,やはり無理です。


 『背負い富士』(文春文庫)は,山本一力氏の描く次郎長(長五郞)の一代記です。
 元旦生まれの長五郞と音吉,その二人の成長と生涯が語られていきます。
 その語り手が音吉です。



 震災後の江戸に向かう動き,時代の先を読む目…
 この物語で語られる次郎長の姿は,とても魅力的です

 “不況”に元気のない社会に,山本氏の描くた山本長五郎こと「清水の次郎長」が活力を与えてくれる物語です。
 次郎長に元気をもらいましょう!




◇2008年3月14日 (金) 雨の一日

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2009年2月 7日 (土)

『山里ビジネス』(玉村豊男・著)

090207417  穏やかな暖かい一日でした。
 日だまりにある福寿草が,朝は蕾でしたが午後には開いていました。

 里山の豊かさを感じる一日でした。


 “里山”といえば,長野県に住むエッセイスト玉村氏の『里山ビジネス』(集英社新書)という本があります。

 世の中,減産,減益,赤字,不景気,不況…と,暗い気分になる話題が続いています。
 人々が,“今までの経済”からの離脱を迫られているようです。

 玉村氏のワイナリーやカフェの営みは,ずっと前に“一歩先”に進んでいたようです。


 書店サイトにある紹介の中に,

 拡大しないで持続する、愚直で偽りのない生活と共にあるビジネスとは?グローバリズムの嵐の中での日本人の生き方を問う一冊である。

とあります。
 第五章で塩掻き職人の話が紹介され,働くことに話が及びます。

「歳をとっても,自分が生活できるぐらいの塩はなんとか掻き集められるだろう。それよりも,見てごらん,あの塩を。太陽が当たって,あんなにきれいじゃないか。それよりも時間によって,光の当たりかたが変わると塩粒の色が変わるんだよ!」

 この引用だけでは述べられていませんが,職人さんのもつ仕事観は,“多くのカネを稼ぐ”ことだけを目的とは考えず,仕事そのものによろこびを見いだしています

 里山での仕事に関わってきた若者に,自分でも気づかなかった才能を見つけたり,急に能力を高めたりする者が出てきたそうです。
 里山で働いたことが,若者の仕事観を呼び起こしたようです。


 当地も「里山」の魅力をもつ土地だと思っています。
 以前,にほんの里100選に市内の川売地区が選ばれました。
 ブログ「作手郷の風景」氏は,100選に作手を推薦されていたそうです。結果が発表され「幻の湿原の里」の記事で,その落胆を述べてみえます。
 また,ブログ「雑木林で森を楽しむ!」氏は,里山の自然を紹介されています。



 明日に向かっていく生き方を探りたい。
 “自分の今”を見つめたい。

 都会と,街と,里山と。
 それぞれが,その「よさ」を支え合っていける“世”に向かっているのだと思います。

 里山を歩いてみませんか



【関連リンク】
 ◇ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー
 ◇玉村豊男ライフアートミュージアム
 ◇作手郷の風景
 ◇雑木林で森を楽しむ!

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2009年2月 2日 (月)

『「分かりやすい教え方」の技術』(藤沢晃治・著)

090202202  ニュースで,浅間山が噴火し灰が降った,桜島で爆発的な噴火があったと流れました。
 昨日は関東で地震があるなど,地球の叫び(?)が続いています。

 地球に優しい過ごし方,地球に優しい経済活動…,それを地球が求めているの?
 富士山は,いつもの姿を見せていました。



 今日はお休みをいただき,昨日からの続きでした。
 環状八号線,街中,電車の中…,日曜日と月曜日の違いに戸惑い,「予定」の難しさを感じる2日間でした。



 藤沢氏による“分かりやすい”シリーズ(?)の一冊,『「分かりやすい教え方」の技術』(ブルーバックス) です。
 「はじめに」に,

 この本のタイトルは「教え方」ですが,学校で教えている教師のためだけに書かれたものではありません。-<略>-
 なお,この本では一般的な意味で「教える側」すべて「先生」,「学ぶ側」をすべて「生徒」と呼びます。学校の教師だけでなく,職場で新人に教えている先輩や恋人にスノボーを教えている若者,親にパソコン操作を教えている子供も,すべて「先生」です。-<略>-

とあります。
 その人にも「教える」ということがあり,それを見直す視点を与えてくれます。

 教師にとっては,

 「教える心構え」と「教える技術」を再点検していただければ,きっと何か新しい発見があり,新たな進歩のキッカケになるはずです。

と藤沢氏は書いています。

 本書での「教える」の定義は,「生徒が幸福になるのを支援すること」としています。
 「生徒が幸福になる」ために必要としている技能を「教える」ことを述べています。


 藤沢氏のいうように「そんなの知っているよ」という教師が多いかもしれませんが,本書から「教えること」を見直してはいかがでしょう。

 一気に読める一冊です。


 目次

第1章 その教え方はなぜ「分かりにくい」のか
第2章 「教える」とはどういうことか
第3章 「分かりやすく教える」五つの心構え
第4章 「分かりやすく教える」八つの技術
第5章 「分かりやすく教える」チェックリスト

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2009年2月 1日 (日)

『街場の教育論』(内田樹・著)

090114302  今日は,手伝いに東京に来ています。


 教育基本法などの改正から,学習指導要領の改訂,移行措置の開始…と,「教育改革」が進んでいます。
 次年度から教員免許更新や移行措置などが始まり,改革が“”として姿を現してきます。

 気になるブログ「内田樹の研究室」の筆者 内田氏の教育論です。
 ブログのサイドにある紹介には,

2007年度の大学院の教育論演習の講義録を原型をとどめぬほどに加筆したもの。
去年は「教育再生」の政治的ムーブメントでかまびすしかったですね。
教育は熱く論じてはならないというのが私の教育論です。
できることならみなさん(政治家も官僚もメディアも)教育のことは忘れてくれませんか・・・というお願いの一冊。
日本80万の教員のみなさん!買ってね。読むと元気出ます。

とあります。
 教員に“元気”を与えてくれる一冊です。


 大学の“教養課程”と“専門課程”について述べ,そこに「他者とのコラボレーション」の能力が涵養されるもとがあると続けます。
 「学力低下」も,ここから……?

 第6講では,「葛藤」が語られています。
 そのなかで,学びの扉を開く「合言葉」があると述べています。

「知りません。教えてください」

 この合言葉で,あなたの学びを広げていきましょう。


 読み進めながら,内田氏の発想にうなずき,たしかに“元気が出てくる”気がします。
 それにしても,内田氏の発想が,どこから生まれるのか,それを探ってみたくなります。
 できれば,自分の発想にも,内田氏のような豊かさをもちたいと思います。

目次

まえがき
第1講 教育論の落とし穴
第2講 教育はビジネスではない
第3講 キャンパスとメンター
第4講 「学位工場」とアクレディテーション
第5講 コミュニケーションの教育
第6講 葛藤させる人
第7講 踊れ、踊り続けよ
第8講 「いじめ」の構造
第9講 反キャリア教育論
第10講 国語教育はどうあるべきか
第11講 宗教教育は可能か
あとがき

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2009年1月18日 (日)

『めづめづ和文化研究所 京都』(小栗左多里・著)

090118601  充電のできた二日間でした。


 東の「」では,江戸の文化(?)に触れました???。
 先日,文化と歴史の街,西の「」のことについて,小栗左多里氏とトニー・ラズロ氏の綴る『めづめづ和文化研究所 京都で楽しみました。

 この本は,『ダーリンは外国人で有名な(?)二人が,都で学んだ「和のココロ」がつまっています。
 知っていそうで知らない日本の文化について,知的好奇心があふれます

 題名にある「めづめづ」の『めづ』は,「めずらしい」のめづのことで,「めでたい」の語源だそうです。


 来年度から小学校の外国語活動が始まります。
 国際社会に生きる子どもたちは,二人が体験した“日本”について語れる大人になってほしいと思います。
 「英語を話す」ことよりも,「英語で語る」ことを大切にしてほしい

 日本を楽しむ一冊です。

〈目次〉
 第1章 伝統の作法・たしなみ
   香道,茶道,華道,弓道
 第2章 お寺・神社と町家
   枯山水,宮大工の技,精進料理,雅楽
 第3章 伝統工芸と京のくらし
   扇子,友禅,蒔絵,象嵌,和菓子

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2009年1月 1日 (木)

迎春 『かんじき飛脚』(山本一力・著)

090101204_2  あけましておめでとうございます。2009年が始まりました。

 天気予報では,寒くて荒れ模様の元旦かと思っていましたが,綺麗な初日の出が見られました
 日中も日差しがあり,穏やかな一日でした。

 今年の明るさを予感する新年となりました。
 本年も,体験したこと,見たこと,聞いたこと,そして考えたことを綴っていきます。よろしくお願いいたします


 元日の新聞広告は,自動車や電機,化粧品などの企業が一面を使っていた印象がありましたが,今年の紙面には岩波書店や講談社など出版社のものが目立ちました
 景気動向が表れているのでしょうか。

 「景気」が,人々に読書を勧めているのかもしれません。
 そこで(?),新年最初を本の紹介です。

 山本一力氏の『かんじき飛脚』(新潮文庫)です。
 加賀と江戸を往来する三度飛脚の颯爽とした姿,生き方が綴られます。
 飛脚の“足”が,今の駅伝に続いているのかもしれません。明日は箱根駅伝です。飛脚の走りと重ねて観るのもよいかもしれません。

 飛脚は,書簡や荷を運ぶ仕事で,現在の郵便,運輸の役割を担っているだけだと思っていました。
 しかし,それに留まらず日本の経済と情報の流れを築き,支えていた仕事だったようです。さらに,飛脚の動きが,政治の動向を左右する重要な役割でした。

 読み進めるなかで,その醍醐味が伝わってきます
 浅田屋の三度飛脚が,加賀藩前田家の命運を担って江戸と加賀を走ります。その走りを妨害する御庭番との戦となります。
 このスリリングな展開に,時間を忘れて引き込まれます

 三度飛脚の生き様を味わってみませんか


【おまけ 1】
 Headline-Readerを使ってブログの更新情報を読んでいます。
 そのなかに,「ミカ教授の特別支援教育情報」があります。タイトル通り特別支援教育の話題が新鮮です。

 今日の記事のなかに,「アニメで学ぶ子供のための医学」が紹介されていました。
 自分の体について,その成長と衰えについて,子どもたちに正確に理解してもらおうというねらいで開設したそうです。
 詳細を見てはいませんが,授業の教材として利用することができそうです。


 これからの小中学校の授業では,ICTを生かした指導が求められています。
 このサイトをはじめ,インターネット上には「教材」となる情報が,たくさんあります。


 「有害情報」について話題になるインターネットですが,子どもたちに「有効な情報」「価値ある情報」を触れさせて,活用させていく授業や学習を創っていきたいと思います。


【おまけ 2】
 年末の記事に門松の話を書きました。そのことを友人が日記で触れてくれていました。

 よいお正月を迎えていただけたでしょうか。
 本年も,よろしくお願いします

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2008年12月27日 (土)

『虫捕る子だけが生き残る』(養老孟司 他・著)

081227502  今日も,気温の上がらない寒い一日でした。
 暑いときには「暑いから…」と言い,寒いときには「寒いので…」と言って,なかなか活動に移れないことがあります。
 そんな気持ちが強くなる日でしたが,みなさんは活動的に過ごされましたか


 著者に,養老孟司氏,池田清彦氏,奥本大三郎氏と3名が並ぶ本です。
 帯には,「大事なことは,みんな虫に教えてもらった!」と,どこかで見たようなコピーが付いていました。
 著者も養老孟司氏の他は知らず,何となく書名につられて手にしました。

 それが,『虫捕る子だけが生き残る~「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか~』(小学館101新書)です。
 この3名は,「虫好き」でつながっている方々で,以前にも,『三人寄れば虫の知恵という本を一緒に書いているそうです。

 だからこそ「虫捕り…」なのでしょう。

 3章で構成され,すべて3名の鼎談で進みます。
 その「第1章 虫も殺さぬ子が人を殺す―虫の世界から見た教育論」では,“虫捕り”を通しての3人の教育論です。
 話に引き込まれながら,読みました。

 「第2章 虫が生きにくい社会にしたのは誰か―虫の世界から見た環境論」は,次々と3人から虫の名前が飛び出し,残念ながら,それを追い切れずに話についていけませんでした。
 「終章 虫が栄える国を、子どもたちに残そう―虫と共生する未来へ」で,話がまとめられていました。

 途中で「概念化」の話題になります。概念化の時期,概念を受け入れないと普通に社会生活が送れない…といった話から,

養老 そう,面倒だから適応させている。
池田 だから,概念が固まっていない小さな子どものうちに虫を見はじめないとね。
奥本 逆に,感覚のままだと人に伝わりにくいんです。概念をつくらないと人に伝えられない。つまり,文化にもならないわけですよ。

と続いていきます。
 概念の前に“虫の体験”が必要かどうかは別にしても,「体験」で“感覚を養う”ことは,とても大切なことです。
 小学校の学習が,「体験から感覚を,そして概念づくりへ」と続いていくことが,これにあたると思います。

 安易に座学で済ませてしまうと,子どもの成長を阻害してしまいます

 この後に,「自分の感覚が“違う”と言っている」ということを大切にできることが,言葉の獲得や学問の深化につながっていくことが述べられていきます。


 すべてが“虫”で語られることに抵抗がある方もあるでしょうが,子育てや教育の「今」と「これから」を考えるヒントが,この本に見つかる一冊です

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2008年12月26日 (金)

『人間関係力』(齋藤孝・著)

081226305  この冬一番の寒波がやってきました。
 今朝,「前夜の雪で真っ白」と思って外を見ましたが,雪はわずかでした。ちょっと安心
 雪は少しでしたが,気温は低いままでした。

 学校は仕事納めでした。1月4日まで年末年始の休業に入ります。
 最後の掃除と点検をして,2008年の仕事を終えました。
 「迎春」,玄関の花が新年を飾るものになっています。


 波乱の状況になって2008年を終えようとしています。
 人々が「疲れた」という感じになっているようです。

 そんな疲れた方に,「『辞めてやる!』と思う疲れた心によく効きます」と帯にあった,『人間関係力~困った時の33のヒント~』(小学館101新書)はいかがでしょう。


 33の質問に33名の回答者が答える形で編集されています。
 回答者は,宮本武蔵,エジソン,チャップリン,寺山修司,釈迦など歴史上の人物です。
 それぞれの逸話から想像された,「この質問には,こんな答えをする」といった記述です。

 Q16 「人の話を聞かない」といわれる
という質問には,民俗学者の宮本定一氏が答えます。
 宮本氏の「1年のうち最高で274日旅をし泊めてもらった民家は千軒を越えている」という生き方を語っていきます。
 その上で,

 今の学生が「物足りない」といわれてしまうのは,彼らが「あなた(会社)に興味を持っているんです」という積極的な「聞くスタンス」を出せないからだ。自分をアピールするのではなく,むしろ相手から相手の思いを聞き出す。これが実は,いちばん評価される対人力なのだ。

と続けます。
 回答の最後は,「○○の出したアンサー」でまとめています。
 宮本氏の場合は,

  宮本常一の出したアンサー
 人はみんな,話したいことをもっている。その人が話したいことをその人が話そうとしているときは,じっと聞いたらいい。

でした。

 質問への回答を読むというよりも,その回答者の生き方を楽しむ読み物です。
 心を豊かにしませんか

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2008年12月14日 (日)

『日日是好日』(森下典子・著)

081212443  冷たい雨の降る朝でしたが,昼前には日差しが出た冬の一日でした。

 今日も予定の重なった日で,岡崎で会議があり,それを終え地元の会へ遅れて参加しました。
 校区の行事には,教頭先生と校務主任に出ていただきました。

 久しぶりのお会いする方との会話には,新しい発見があり楽しい時間です。
 今日も,そうした愉しい時間を過ごすことができました

 そのなかで,景気の動きに直撃されているようすを話された方がありました。
 テレビニュース的には“恐慌”の話題です。
 けれども,その方の話は暗さだけでなく,その先の明るさを見いだしているようすが垣間見えました。

 その“明るさ”が広がっていってほしいと思います。



 「お茶」が教えてくれた…とあるように茶道の話題で書かれていますが,お稽古から“生きる”ことを感じさせてくれる本です。
 『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ(森下典子・著,新潮文庫)

 茶の湯の稽古をしていくなかで,師匠から

「そうやって,頭で覚えちゃダメなの。稽古は,一回でも多くすることなの。そのうち,手が勝手に動くようになるから」
「あなたは,すぐそうやって頭で考える。頭で考えないの。手が知っているから,手に聞いてごらんなさい」

と言われます。

 ものを教えるとき,その“わけ”や“意味”などを伝え,理解していくことが〈普通〉かと思います。
 “体が動く”まで,とにかく稽古を繰り返し,その先に…。

 著者が稽古を続ける意味を問いながら,それを続けていきます。
 そのなかで,茶の湯の意味に気づき,自分の体が身につけたことを感じていきます。
 読み進めながら,その世界に引き込まれていきました

「梅雨の雨だわね」
 先生が,誰に言うともなくつぶやいた。
 そのとき,気づいた。
(そういえば,秋雨の音はちがう……)

 季節の音や香りの違いを感じます。

 この世には,学校で習ったのとはまったく別の「勉強」がある。あれから二十年が過ぎ,今は思う。それは,教えられた答えを出すことでも,優劣を競争することでもなく,自分で一つ一つ気づきながら,答えをつかみとることだ。自分の方法で,あるがままの自分の成長の道を作ることだ。
 気づくこと。一生涯,自分の成長に気づき続けること。
 「学び」とは,そうやって,自分を育てることなのだ。

 “教えること”“育てること”を考えることのできる一冊です。

 お父さん,お母さん,そして,教師のみなさん,いかがですか


 ◇森下典子エッセイ ― おいしさ さ・え・ら


【おまけ」
Shinkansen

 今日のGoogleロゴは,0系新幹線でした。

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2008年12月 8日 (月)

『「脳にいいこと」だけをやりなさい!』(マーシー・シャイモフ・著)

081208201  今朝は,昨日の寒さはありませんでした。
 寒さが,厳しくなったり緩んだりしながら,「冬」を迎えるようです。

 明日は,雨の予報です。風邪など引かないように気をつけましょう


 先日,書店で平積みになった訳者が茂木健一郎氏題名に「脳」の文字のある本がありました。
 この二つが揃うとベストセラーに並びそうな本です。

 『「脳にいいこと」だけをやりなさい!です。
 先の二つから手にしたわけではありませんが,気づいたら購入していました。

 さて,この本の原題は,「Happy for No Reason: 7 Steps to Being Happy from the Inside Outです。
 幸せへの7つのポイントをまとめています。

 ◇「脳にいいこと」7つの絶対ポイント
1 ネガティブ思考の「大そうじ」をする。
2 プラス思考で,脳にポジティブな回路をつくる。
3 何事にも「愛情表現」を忘れない。
4 全身の細胞から健康になる。
5 瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力」につなげる。
6 目標をもち,脳に眠る才能を開拓する。
7 つき合う人を選んで,脳にいい刺激を与える。

 いかがですか,項目から“発想の転換”のにおいがしてきませんか。
 「楽観回路」によって,もののとらえ方,考え方を変えると,「脳にいい」し,「幸せになる」のです。

 「5」の“大いなる力”は,村上和雄氏や船井幸雄氏飯田史彦氏などの著書を思い出しました。

 若い頃(今も若い!)読んだ竹村健一氏の本に,「相手が,待ち時間に遅れたらうれしくなる。その分,本が読めるから…」といったことが書かれていたことを思い出しました。


 一つひとつは,“どこかで聞いたことがあるぞ”ということだと思います。
 しかし,それができているかというと…。

 できることから行動に移して,元気や幸せを引き寄せましょう

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2008年11月11日 (火)

『お神酒徳利』(山本一力・著)

081101206  今日は休みをいただいて,人間ドックの後検査に行ってきました。
 おかげさまでで普段,病院と縁がないので,施設(仕組み)に感心したり,医者や看護師さんからの話(説明)を興味深くにうかがいました
 “医師不足”が大きな社会問題になっていますが,それを補う仕組みづくりに知恵が働いているようでした。

 新しい発見のある一日でした


 購入してから読めずにいた山本一力氏の『お神酒徳利(深川駕篭)』(祥伝社文庫)を読みました。

 山本氏の描く江戸の街,暮らしを楽しみました。
 いつもの深川が舞台です。
 駕篭舁きの新太郎と尚平の息の合った暮らしに,さまざまな事件が入り込んできます。
 そのようすを,山本氏の筆が綴ります。

 「紺がすり」のなかに,源作という手下が登場します。

 芳三郎に問いを重ねられて,源作は言葉を控えて思案を始めた。ゆっくりした動きで,右手の手甲をはずし,手のひらで風を感じ取ろうとした。
 ほとんど風は吹いていない。が,源作は風の動きを読んでいた。

 源作は,その夜の雲の動き,翌日の天気を調べています。
 皮膚の感覚を研ぎ澄まし,わずかな空気の“重さ”を感じているのです。

 こんな江戸の“人”に魅力を感じます

 尚平が想いを寄せるおゆきがさらわれたと知らせがきます。尚平と新太郎は…。



 昨日,一昨日の記事に,さきパパ さん,葵 さんからコメントをいただきました。
 ありがとうございます

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2008年11月 2日 (日)

『七瀬ふたたび』(筒井康隆・著)

081102106  青空のきれいな日でした。地区の白鳥神社で秋の大祭がありました。

 全国の白鳥神社は,ヤマトタケルが死後,白鳥になって飛びたって国へ帰る途中で立ち寄ったという伝説につながる話が残っています。
 作手の
白鳥神社は,古来,作手高原に白鳥が飛来しており,その白鳥の糞によってお米がたくさんとれるようになりました。このようなことから白鳥への恩恵に感謝して十一か所(全国最多)もの白鳥神社が建立されたということです。
 また,作手,岐阜の土岐,七宗,白鳥の各白鳥神社は,直線上に位置しており,これは,古代白鳥が日本海からの線上を往来していたことの表れかもしれません。


 10月から『七瀬ふたたび』というドラマが放映されています。
 筒井康隆氏の同名の作品が原作です。

 主人公の「火田七瀬」を演じる蓮佛美沙子さんが爽やかで,原作のどろどろとした雰囲気と違った感じがします。
 そこで,『七瀬ふたたび』(新潮文庫)を読みました。

 人の心を読むことができる火田七瀬が,超能力者であることを知られることを恐れ,家政婦の仕事をやめて旅に出ます。
 その旅で出会った幼い少年ノリオ,七瀬を守る黒人のヘンリー,予知能力を持つ恒夫らが,さまざまな事件に出会っていきます。
 後半,超能力者を抹殺しようとする集団との戦いは,若い女性とは思えない激しさがあります。
 結末は…。

 ドラマでは,ノリオが10歳の“広瀬朗”,時間旅行者である漁藤子が“研究者”と設定が変わっています。
 作品の発表された昭和50年の時代を現代に置き換え,七瀬が夜の仕事で稼いでいたことや大人の世界(?)は,テレビドラマとして分かりやすい別の設定になっています。

 テレビドラマでは,原作の不思議な世界と七瀬の葛藤を,楽しめる作品になっていると思います。


 普段,テレビドラマを見ませんが,久しぶりに次の展開を楽しみにする作品です。
 テレビドラマといえば,日曜日の『篤姫』は喜劇として楽しんでいます。今夜,間もなくですね。


【リンク】
 ◇作手の七不思議(作手見聞録)
 ◇七瀬ふたたび(NHKドラマ8)

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2008年11月 1日 (土)

『読書進化論』(勝間和代・著)

081101402  きれいな青空が見られた一日でした。
 吹く風は,秋の深まりとともに冷たさが増しています。

 今朝は,明日の祭礼のため,幟を立てたり,神社の入口に提灯を吊したりと準備をしました。
 “フェスティバル(festival)”ではなく,小さな社の“祀り”ですが,祭礼としての華やかさを感じる日です。

 天気もよさそうです。地域の方々の笑顔が楽しみです。


 いつ頃からか,書店の平積みや特集コーナーに「勝間和代」の名前を見かけるようになりました。
 営業についての著書が多い「和田裕美」氏と似た人かなという印象でした。著書も読むことはありませんでした。

 その勝間氏の本を初めて読みました。『読書進化論 -人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか-』(小学館101新書)です。

 勝間氏(1,420,000件)やこの本(1,260,000件)のことを検索(181,000件)すると,“カツマー”と呼ばれるファンの姿があったり,“同じ話ばかり”と否定的な話題があったりします。

 この本を読みながら,“カツマー”がいること,“同じ話ばかり”と言われること,それを感じる本でした。
 しかし,勝間氏の「ウェブ」と「書籍」の違いのとらえ方,活用することについての見方は,新しくはない話かもしれませんが,新鮮に感じました

 当然のことですが,書籍には編集者が存在し,その「編集力」が本の価値を生み出しています。
 ウェブは,新しい情報,さまざまな情報が,手軽に得られます。
 ところが,ウェブで書籍と同様の情報を得るには,かなりの労力と時間がかかります。

 ウェブの便利さが重宝がられますが,ウェブと書籍との付き合い方を考える視点だと思います。



 途中のインタビューや繰り返し出てくる話など,気になる方もあるでしょう。

 気になる方も気にならない方も,本書でも書かれている「フォトリーディング」で,“自分にとってお得”な部分を読んでいくとよいでしょう。

 フレームワークがない読書は身につきにくい
 本を読むときに目的意識をもっているといないとでは,まったく読書の時間効率が違ってきます。アジェンダ(検討課題)を設定しないミーティングが,だらだらしがちであるのと同じで,本を読むときには,その本の著者とどういう話がしたくて,何を質問したいのか,という意識をもつことが重要なのです。(p.72)

 読みやすい文体で,読書のとらえ方を変えてくれるかもしれない“読書法”の一冊です。
 この連休にいかがですか


【リンク】
 ◇勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
 ◇勝間和代のBook Lovers (ブックラバーズ)
 ◇勝間和代 読書進化論(小学館)

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2008年10月13日 (月)

『なぜ日本人は学ばなくなったのか』(齋藤孝・著)

081013401  朝は曇り空の一日かと思いましたが,徐々に雲が切れ,日中は日差しの強い一日になりました。

 先日,つくで手作り村で作っている“お菓子”をいただきました。
 米粉に作手産ミネアサヒ米を使うなど「つくで」の産物にこだわった,『とろろの夢』と『城下饅頭』でした。

 「つくでの良さを伝えよう」,「新しい銘産にしよう」という気持ちの伝わっていくる(?)お菓子でした。
 美味しかったです。


 高校生のとき,「土曜日の午後,レコードコンサートをする…」と知人が準備を始めました。
 選曲されたのはレナード・バーンスタインが指揮する曲でした。
 前回,ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮を聴いているので,それと比べてもらおうという企画でした。
 当日,会場は満員でした。


 “レコードコンサート”は過去の遺物だとは思いますが,クラシック曲を集めた校内の催しに,今でも高校生が集まるでしょうか。
 当時の高校生は,「本物を聴きたいけど無理だから,せめてレコードで…」と,自分の感性を高めたい,磨きたいと集ってきました


 そうした高校生,大学生の頃を,齋藤孝氏が『なぜ日本人は学ばなくなったのか』(講談社現代新書)に著したことを読みながら思い出しました。
 その頃,「知らない」ことが恥ずかしかった環境があったと思います。


 齋藤氏は,今の日本人が「リスペクトの精神」を失っていることを軸に述べています。
 “やさしさ思考”の問題点,アメリカ化が学びを奪った,勉強熱のある「書生」などと話を進めていきます。

 こういう若者の変化を見て,前の世代の人々が「教養のない人が増えてしまった」と絶望していたのが三十年ほど前。現在では,嘆く人すらいなくなってしまいました。教養という尺度で日本のこの三十年間を振り返ると,極端に劣化してしまったことは間違いありません。「無教養」,より正確には,「自らの無教養に対する羞恥心のなさと開き直りの態度」は,そのまま「バカ」と言い換えることができるでしょう。(p.155)

 リスペクトの精神,学ぼうという意欲を持てずにいる若者,社会に対して,“特効薬”が見いだせずにいるのは齋藤氏も同じのようです。


 若者から「学びたい」という意志がわきでるような生き方ができるよう,大人の「」を変えていくことが必要だと思います。

 人は誰でも,「何かをリスペクトしたい」という気持ちをかならず持っています。現代の若者にしても同様です。ただ彼らは,そういう感情を表に出す経験をせずに育ってしまった。だから勉強もせず,人づきあいも苦手で,お金も覇気もない状態に追い込まれているのです。彼らを批判することは簡単ですが,それでは何の解決にもなりません。“仏法僧”に当たる「学びのあこがれ」の対象を提示し,彼らのリスペクトの導火線に火をつけてやることが,上の世代の責任ではないでしょうか。(p.208)

 齋藤氏は,本書をこのように閉じています。


 若者に“あこがれ”を示していける大人,子どもに“あこがれ”を抱かせることのできる学校でありたいと思います。


【おまけ】
 ◇作手見聞録

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2008年10月 8日 (水)

『脳を活かす仕事術』(茂木健一郎・著)

081008404  今日は,二十四節気の『寒露』です。草木に冷たい露が宿り,秋が深まる頃です。

 昨日の食卓に,初物のネギがありました。四季それぞれに自然の恵みをいただきます。
 自然に感謝!


 キンモクセイの木が,鮮やかなオレンジ色の花を無数に咲かせています。キンモクセイが甘い香りを漂わせ,それが秋の深まりを告げているかのようです。

 キンモクセイ,コスモス……,秋の花が美しく咲いています


 先日,書店で『脳を活かす仕事術』(PHP研究所・刊)が,ベストセラーの棚にありました。
 カバーの色が違うのですが,『脳を活かす勉強法だと思って,素通り(?)しました。
 人の一生は“勉強の連続”だとは思いますが,「勉強法」としての内容に,今一つ興味がわきませんでした。

 よく見ると題名が違い,“勉強法の本”は横に並んでいました。
 “仕事術”に興味をひかれて手にしました。
 目次を見ていくと,大きく視点や内容は違わない(?)のでしょうが,読みたくなりました

 「はじめに」に書かれていた

「脳を活かす仕事術」の神髄は,喜びの中で「脳の出力と入力のサイクルを回す」ことにほかなりません。(p.10)

という“喜び”や“サイクルを回す”ことを楽しみにする内容でした。


 昨日,今日とノーベル賞の発表で,日本人の受賞が連続して伝えられています。
     ※公式サイトで新聞にはない情報も読んでみましょう。
      茂木氏は,本書でその価値を述べています。
 成果をあげるには,豊かな創造力が必要です。

 茂木氏のいう「思考のリフティング」によって,ノーベル賞を受賞するまではいかないでしょうが,創造力を発揮する機会に恵まれることと思います。


 “喜びのなかで仕事をする”ヒント,発想が得られる一冊です。


 目次
第1章 脳の入力と出力のサイクルを回す
第2章 茂木式「脳の情報整理術」
第3章 身体を使って、脳を動かす
第4章 創造性は「経験×意欲+準備」で生まれる
第5章 出会いが、アイデアを具現化する
第6章 脳は「楽観主義」でちょうどいい
第7章 ダイナミックレンジが人生の幅を広げる
第8章 道なき場所に道を作るのが仕事である

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2008年10月 4日 (土)

『超「超」整理法』(野口悠紀雄・著)

081004401  青空のきれいな日でした。校区にある保育園の運動会がありました。

 園児12名の保育園で,保護者の方はもちろん,小学生,老人クラブ,地域の方も参加して行われました。
 園児たちは,運動家に向けて練習したこと,普段の生活のなかでできるようになったことを披露していました。
 自信のあふれた表情が見られました

 また,お父さん,お母さんと一緒の遊技には,どれも“だっこ”や“おんぶ”があり,園児たちはうれしそうでした。
 かけっこでゴールすると,保育士さんとハイタッチで手を合わせていました。

 園児たちの活躍から元気パワーを受け取った一日でした。
 みんな,ありがとう。



 先日,知人が紹介して置いていってくれた『超「超」整理法』(講談社・刊)が,なかなか読めずにいましたが,午後,読めました。


 野口氏が,前作『「超」整理法』を著してから時間が経ち,新しい提案の時期になったと発刊されたようです。

 前作で提案された“時系列の整理”は,電子データ整理で利用しています。
 “押出しファイリング”は,「神様ファイル」の扱いに戸惑ったままですが,古い角2封筒を使って自分流の利用をしています。


 本書でも,基本的な考え方は,変わっていませんが,コンピュータ,インターネット環境の変化で,具体的な手法で新しい提案がありました。

 Gmail から話が始まりまっていますが,情報に対する姿勢を「プッシュ」から「プル」にしていくことが,これから重要になってくる事例であると思います。
 野口氏のように原稿をたくさん送受信をしているのではありませんが,自分も Gmail の検索で“情報”を探し出せて助かった経験があります。
 他の検索とは,速さと方法の多様さが優れています。


 Googleデスクトップも,使うと“便利さ”に魅了されるのですが,野口氏のように「割り切った」(p.178)とはいかず,今はアンイストールしています。



 「検索」と「仮説」が,これからの社会で求められていますが,気づかないうちに,“社会の仕組み”そのものが変化してきていると思います。

 その「検索」と「仮説」について考えた一冊でした。



【こんな映像がありました】
 ◇アルゴリズム体操 フィリピンの刑務所囚人 967人で!


 この刑務所シリーズ(?)は,他にもいろいろあるようです。
 本当に刑務所なのかな。
 ◇"Thriller" (original upload)
 ◇"Do the Hustle" (The Dance)

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2008年9月28日 (日)

『13歳からのシンプルな生き方哲学』(船井幸雄・著)

080926303  今朝,雨模様の曇りで寒い一日でした。気温は20度を切っていました
 豊田市へ出かけ,20度を超すだろうと思っていましたが,ここも20度になっていませんでした。

 天気が悪かったとはいえ,急な気温変化に体調を崩しそうです。
 暖かくして過ごしたいと思います。


 夏のフォーラム後,久しぶりの「学校評価研究会」がありました。
 これからの活動について,それぞれ考えを出し意見交換をしました。

 学校評価の話をしていると,学校経営方針,学校マネジメント力,学校力,校長力…と,いろいろな言葉が出てきます。
 今日も,そうした“言葉”をどのようにとらえるか,似ていること,違っていることなどが話題になりました。

 今後,学校評価の取り組み,活かし方について指針が示していけるような活動をしていきたいと思います。


 船井幸雄氏が,子ども向け(?)に書いた13歳からのシンプルな生き方哲学』(マガジンハウス・刊)を読みました。
 船井氏が「生き方」「人財」について述べてきていることを,62のルールとして,13歳の子どもに語るように書かれています。

  見出しから
・友だちとの交流で成長できる
・悪口を言わない
・隣人を愛するということ
・自他同然になる!ギブアンドギブの心
・成功の三条件を身につける
・徳こそ人間の値打ち
・言葉(言霊)を大切にする
・仕事を趣味にする
・だれでも努力と継続で天才になれる
・即時処理と後始末で,時間を味方につける
・未知を知り,本物とつきあおう
・整理整頓,掃除をしよう
・1番を作ろう
・完璧グセをつける
・どんなことも必要だから起こる
・競争社会から共生社会へ
・責任をとる,命がけの生き方

 一項目が見開き2ページにまとめられ,読みやすい内容です。
 子どもたちに読んでほしい一冊ですが,船井幸雄氏の本を手にしたことのない大人にも読みやすい一冊だと思います。

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2008年8月27日 (水)

コンサルタントの「質問力」 (野口吉昭・著)

080809307  曇りがちの一日,ゆっくりと時間が流れました。

 地下鉄に乗ろうとしたとき,横に駅員さんが来ました。
 見ると,“折り畳んだ板”を持っています。
 以前も見ているのですが,「何だろう」と思うだけですぐに気づけませんでした。

 電車が近づいてきて,「車椅子の方が乗っているんだ」と思い出しました。
 乗降場所に止まった車両に,車椅子の姿がありました。
 屏風のようになった板を車両とホームにまたぐように広げ,車椅子を誘導します。
 その先にはエレベーターがあり,車椅子はそのなかに消えました。

 あっという間の出来事ですが,普段と変わない時間が流れていきました。
 とても気持ちのよい駅員さんの動きを見せていただきました



A 王様が亡くなりました。そしてそのあとすぐに,お后様も亡くなりました。
B 王様が亡くなりました。そして悲しみのあまり,お后様も亡くなりました。

 さて,この2つにどんな違いを感じますか。

 『コンサルタントの「質問力」』(PHPビジネス新書)で,「質問力がある人⑤ 物語を聴く力を持っている」の最初に例示されていました。
 「質問力」については,齋藤孝氏などいろいろな方が出版されていますが,コンサルタントという立場からの内容で,他と違う視点があるように思います。

 学校でも,子どもの考えや思いを引き出そうとすることが,よくあります。
 「よくある」というより,すべての活動がそうだといえるかもしれません。

 夏休みが終わり,先生たちは,子どもたちに「夏休みはどうでしたか?」と“質問”をすることでしょう。
 その“質問”は,どんな「仮説」をもって「本質」に迫ろうとし,「シナリオ」をつくっていたでしょうか。

 「いつものように投げかけた」だけかも…


 「話すこと」が専門かもしれませんが,それには「聴くこと」が上手でなくてはいけません。
 そして,相手に「質問すること」で,話の質が高まっていきます

 これからの教育で「表現力」の指導が求められています。
 子どもの表現する力をつけていくには,“表現”を引き出していくことが肝心でしょう。

 カタカナ語の多さが気になりましたが,引き出すための「質問力」を考えるヒントの多い一冊だと思います。

 一晩で読める本です。9月1日の“質問”を考えてみませんか?



【目次】
 第1章 その道のプロは、「質問力」が命
 第2章 「仮説力」がなければ話は始まらない
 第3章 「本質力」こそ、こだわりの質問を生むエッセンス
 第4章 「シナリオ力」で、質問の目的を達成する

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2008年8月23日 (土)

『偽善エコロジ』(武田邦彦・著)

080821201  今日は,二十四節気の『処暑』です。
 地球が太陽から一番遠いころであり,暑さの峠を越え涼しくなっていく時期です。

 雨模様の天気で,涼しいというか肌寒さを感じる一日でした。
 まだ,天気が回復すると日中は暑さの厳しい時期です。
 暑さに負けて,夏バテなどにならないようお気をつけください


 世界中が,地球温暖化防止に向けて取り組んでおり(?),世の中が“エコブーム”のようです。
 ゴミの分別は“普通”のことであり,リサイクルされるものを増えています。

 それらの多くが「偽善」であると主張する武田邦彦氏の『偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する』(幻冬舎新書)を読みました。

 「検証・レジ袋を使わない → 判定・ただのエゴ」
 「検証・ダイオキシンは有害だ → 判定・危なくない」
 「検証・古紙のリサイクル → 判定・よくない」

といった調子で,「えっ」という内容が続きます。

 武田氏は,「まじめに取り組む人を欺いている」「子どもたちにウソを教えている」と言います。
 それぞれの項で書かれていることは,その通りかもしれません。

 だからといって,武田氏が否定したことを「だったらやめよう」ということではないと思います。

 武田氏も書いていますが,一つひとつは“正しい”ことなのでしょうが,矛盾することがたくさんあり,“意味のないこと”になっているのです。

 全体を貫く「大きな方針」があり,それに合わせ考えることで,続けることと無駄なことが明らかになります。
 この方針がないことが問題なのだと思います。
 「社会構造の問題」といっては,何もできなくなってしまいそうですが,自分のできることを続けることは無駄でないと思います。



 本に出てくる“快適な生活を手放せない”という前提に異議を唱えながら,自分の生活を見直すきっかけになる一冊でした。

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2008年8月16日 (土)

『あなたの隣の〈モンスター〉』(齋藤孝・著)

 東北地方では激しい雨が降っているようですが,当地では,今日も暑い一日でした。
 お盆が過ぎ,事業所の夏休みも終わったようです。ニュースでは,帰省や帰国の混雑のようすが流れていました。
 暑さとともに,人混みで汗の量も増したことでしょう。

 週明けからの“元気”をなくさないように明日を過ごしたいものです。



080816201  お盆で帰って来ている子どもたちと,買い物に出かけました。
 昼食は新しい店で食べようと,その店に立ち寄ると,長い列がありました。その長さに止めよかと思いましたが,せっかくなので並んで待ちました。

 並んだかいのある,美味しい昼食をいただきましたごちそうさまでした


 さて,先日も書名を紹介した『あなたの隣の〈モンスター〉』(生活人新書)から話題を。

 プロローグの最初に,『「ムカツク」から「キレる」へ』の項があり,「ムカツク」,「ウザい」という一語で感情の彩りを集約させているとの指摘がありました。
 その「ムカツク」では粗暴ではなかったのが,「キレる」に変わっていったと述べています。

 言葉の変わり方が先か,現象が先か分かりませんが,“ときの流れ”に,日本人の変質を感じました。

 4章の「人間関係というセーフティネットが破壊されていく」の項では,政治的,経済的にいわれる「グローバル・スタンダード」によって,上下はもちろん横のつながりも希薄になったと述べています。


 「主」とか「従」とかいう原因があって,それを“退治”すれば,モンスターが“根絶”するといったことではないと思います。
 しかし,世の中には,モンスターのことが“気になる人”がほとんどでしょう。
でも,「気にはなるけど…。自分だけじゃないから…。」と,そのままだと思います。

 3章のタイトルにもある「日本人の美徳」を大切にしようとする人が増えたら,「キレる」ことが減ってくるような気がしています。

 齋藤氏のいう“モンスター処理班”の設置には疑問がありますが,「日本人気質」を取り戻そうということは大切だと思います。
 この本で,自分のなかの〈モンスター〉と対話してみませんか


<目次>
 プロローグ 「モンスター化」する日本社会
 1章 あなたの隣に潜む「モンスター」
 2章 キレる大人たちはどこから来たのか
 3章 日本人の美徳はどこへ消えたのか
 4章 社会の変容が人を追い込んでいく
 5章 「KY」の圧力が生んだ「モンスター」
 6章 「日本人気質」再興への道
 あとがき

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2008年7月20日 (日)

『頭のそうじ 心のそうじ』(鍵山秀三郎・著)

080705212  夏休みになり“暑い夏”の始まりです。
 午前中,学校のプールでは,新城地区水泳大会に向けて5,6年生が練習をしていました。

 それぞれの目標に向かって,フォームに気をつけながら,黙々と取り組んでいました
 大会が楽しみです


 その頃,飼育小屋には2年生の子が,餌やりに来てくれていました。
 おかあさんと一緒に,暑さのなかでお腹を減らしているウサギたちの世話をしてくれました
 感謝!


 掃除道を日本に広め,「日本を美しくする会」の提唱者 鍵山秀一郎氏(イエローハット相談役)の『頭のそうじ心のそうじ―人生をキレイにするを読みました。

 鍵山氏の「日本をよくしたい」「世の中をよくしたい」という思いが70の項目に綴られています。
 「そうじ」で有名な鍵山氏ですが,最近のブーム(?)になっている“そうじ”とは思いが違うことにも触れています。

 この本のなかで,47項目に

 自由とは,
 なんでもわがままに
 勝手放題にすることでは
 ありません。ルールを守る会  からそこ自由の幅が
 広がるのです。

があります。
 また,氏は「」という言葉を使って,生き方を語っています。

 「社会が乱れている」状況は,誰もが認めることだと思います。
 しかし,そこに“自分も入っている”という人は,あまりいません

 「自由」をはき違えている大人がいます。そして,それを真似る子どもがいます。
 その“はき違え”は,他人ではなく,自分のなかにもあるのだと思います。

 「『分』に合った生き方」をし,「『分』を高めること」に力を注いでいくことが,最初の一歩だと思います。


 この本を読んで,“頭のそうじ”をし,“心のそうじ”をし,行動を始めませんか。

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2008年6月23日 (月)

『鬱の力』(五木寛之×香山リカ・著)

080619401  代休の一日はでした。
 午前中,自宅に来客があり,新しい情報を聞くことができました。

 文書などの整理をしようと思っていましたが,あまり進みませんでした。
 やはり,休日は休養が一番です。


 最近,「うつ病」についてマスコミなどで取り上げられることが増えている気がします。
 そうしたブーム(?)の本の一冊なのかもしれませんが,『鬱の力』(五木寛之,香山リカ・著 幻冬舎新書)を読みました。
 帯には,

 鬱は力なり。
 迫りくる「一億総ウツ時代」をどう生きるか?
 これから50年,日本人の行く道を照らす,まったく新しい「鬱の思想」。

とありました。


 作家 五木寛之氏と精神科医 香山リカ氏の対談がまとめられています。
 題名にある「鬱」の文字からは,「うつ病」を連想して,この本を手にしました。
 しかし,二人は,「鬱」と「うつ病」とを分けて考える必要があり,別のものだとしています。

五木:僕はむしろ,「鬱の時代には,鬱で生きる」という主張をしているんです。
五木:「鬱」という言葉を広辞苑(第五版)で引くと,第一義には,「草木の茂るさま。物事の盛んなさま」と書いてある。そしてエネルギーと生命力に溢れているにもかかわらず,時代閉塞のなかでそのエネルギーと生命力が発揮できない。そのうちに中でなんとなくモヤモヤとしてくる,「気のふさぐこと」というのは,あくまでも第二義なんですね。
 エネルギーと生命力がありながら,出口を塞がれていることで中で発酵するものが鬱なんですよ。

 鬱は沈んでいるのではなく,エネルギーのあふれた状態だと言えそうです。
 「ちょっと鬱」ぐらいの方が普通で,自然なのでしょう。

 また,「鬱を薬ですぐ治そうとする」状況に関わって,香山氏が,

香山:薬ですぐに治そうとする。もっと多くの人が,自分の内面に目を向けたり,これまでの思想や文学の知恵を参照したりできるといいんですが。
香山:学校で教えるときも,とっても苦労するんです。悩んでいる学生などに,「悩んでいるなら,こういう本を読んでみれば」と言っても,「その人はその人で,自分は自分。その人の子とは,自分にはわからない」って,一線を引いちゃうんですよ。

と述べています。
 自分の内面に目を向けること,他者の気持ちになって考えることが苦手になっている状況が,“鬱のような気分”の広がりに関係があるのかもしれません。


 「鬱」を楽しんでいくことが,これからの力を与えてくれることになるような気がします。

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2008年6月 8日 (日)

『脳と気持ちの整理術』(築山節・著)

 今日は,しんしろクリーンフェスタが市内各所で行われました。
 PTA役員と教頭先生に参加していただきました。桜淵公園周辺が綺麗になったことと思います。
 ありがとうございました。


080608105

 今日,先日“狭くなっている”と感じた道路を通って岡崎へ出かけました。
 ところが,今日はあまり狭く感じませんでした。
 雨模様の天気では,葉の間から日が差し込んでこないので,より狭く感じたようです。


 帰り,オーディオの音を消し,窓を開けて自動車を走らせました
 岡崎市街地は,雑踏(?)の音でしたが,山道に入ってくると自然(?)の音が聞こえるようになってきました。
 川の水,葉を揺らす風,擦れ合う木々,鳥の鳴き声…。

 鳴き声をデジカメで撮りました。 ♪山道にて(mp3 121KB)


 少し前(?)のベストセラー『脳が冴える15の習慣の著者・築山節氏の続編です。
 今まで,川島隆太氏や茂木健一郎氏,池谷裕二氏といった脳学者の本を読んだことはありましたが,築山氏の本は前作も含め,これが初めてでした。

『脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める』
  (NHK出版 生活人新書)

 書店などに“脳コーナー”ができて,さまざまな書籍が出ています。
 その何冊かに目を通したことがあると,「あっ,知ってる。」「何かで読んだ。」ということが多いかもしれません。

 そのなかに,思考や気持ちを整理したり,コントロールするための“Tips”が解説されています
 脳が疲れないように“仕事にメリハリをつける”,“スケジュールを確認して仕事にかかる”…
 脳の持っている特性を知り,上手に調教していくと,気持ちよい生活が送れそうです。

 脳のなかの知識は見えませんが,それを出力し,再入力することで,“自分の本物の知識”になっていきます。
 それによって,“記憶の有効期限”を伸ばすこともできます。

 これを,私たちは「外化」と呼んでいます。
 「外化」の意味と価値を再認識した一冊です。


 【目次】
  
第1章 前向きな自分をつくる
    1 意欲を高めるための基本原則
    2 「やる気が出ない」ときの対処法
    3 脳をリフレッシュさせる技術
    4 「脳のエネルギーの投資先」を明確にしよう
    5 まず「誰のために」を考えよう

 第2章 思考の整理術──計画・実行力を高める
    1 「見えない敵」が脳を混乱させる
    2 「気になっていることリスト」をつくろう
    3 時間的整理──仕事と「私」を多次元的に捉えよう
    4 空間的整理──仕事の効率に差をつける物の整理
    5 仕事を溜め込まないようにするコツ

 第3章 記憶を強化する技術
    1 情報を覚えるためには努力が要る
    2 「脳の中の小さな机」を意識しよう
    3 記憶を引き出す手がかりをつくろう(キーワード化)
    4 風景やイメージとして記憶しよう
    5 出力の機会にバリエーションを持たせよう

 第4章 アイデアを生み出す技術
    1 想像力を高める生き方、考え方
    2 「ひらめきの連鎖」を生み出そう
    3 脳を休めなければ、大きな思考はできない
    4 社会の「必要」に気づくために大切なこと
    5 考えるほど、問題が複雑化してしまうとき

 第5章 気持ちの整理術
    1 脳を安定させる「感情のリスク・コントロール」
    2 解釈を変え、不安をやわらげる方法
    3 目標を持っている人はなぜ強いのか

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2008年5月18日 (日)

『大人が知らない携帯サイトの世界』(佐野正弘・著)

S080518208  気持ちのよい一日でした。
 「古城まつり」が,亀山城址と隣接のつくで手作り村で開かれていたので,散歩がてらでかけました。

 芝生広場で,作手中学校生徒の太鼓演奏,開成小学校児童のよさこい披露のようすを観ることができました。
 素敵な演奏,演技でした。
 地域の行事に,子どもたちが“観客”としてではなく,“主体”として参加していることは意味のあることだと思います。


 新聞に,教育再生懇談会が,“子どもを有害情報から守るために「小中学生に携帯電話を持たせない」との提言する”と載っていました。
 “有害サイト”や“学校裏サイト”など,携帯電話・インターネットをめぐる問題があるのは確かです。
 でも,懇談会の提言が必要なことなのか疑問です。

 津田大介氏が「『音楽不況』なのか 需要はむしろ増えている」の記事で,“レコード・CD販売"は減少していても,音楽に対するニーズは減少していないことを述べていました。
 レコード・CDの売上げを指標としていることで,“新しい音楽需要"が反映できていないのです。


 携帯電話をめぐる論議にも,こうした“指標”の変化を考えないといけないのではないでしょうか。
 “ケータイ”と呼ばれるようになった携帯電話で,インターネットに入ってきた世代は,PC世代とは“違う”感覚をもっているようです。
 8か月前の本ですので,ケータイ環境も大きく変わっているでしょうが,『大人が知らない携帯サイトの世界』(佐野正弘・著 マイコミ新書)は,新しい視点の得られた一冊でした。

 機器の発達,進展の状況とととも,昔(?)の「PC世代」と今の「ケータイ世代」に分けられること,その世代によって評価が違うと述べています。
 今後,「ケータイ世代」の社会進出が進んでくると,「PC世代」との新たな対立が生まれるかもしれません。
 今までの考え方,常識も考え直さなければいけないでしょう。


 「PC世代」が“携帯電話の規制”の論議をしています。
 “大人の視点・考え”でものごとを進めるのは大切なことだと思いますが,利用者(ケータイ世代)の実像を生かさないと実効は期待できないでしょう。

 教育の世界でも,PC世代の知識とケータイ世代の発想を生かしていく姿勢が求められているのかもしれません

   目次
 はじめに
 第1章 インターネットに存在する「2つの世界」
   ・携帯サイトで「電車男」は生まれなかった? など
 第2章 PCからは得られない「携帯サイト文化」
   ・PCとは大きく異なるケータイ世代の情報発信
   ・PC世代とケータイ世代における「リアリティ」の隔絶感 など
 第3章 ケータイ世代の「コミュニティ・スタイル」
   ・単なる自己紹介ではない「プロフ」
   ・プロフが見せているコミュニケーションスタイルの変化 など
 第4章 インターネットの「世代間格差」
   ・ケータイの情報はケータイでしか得られない
   ・親密なコミュニケーションの根源は「暇」 など
 第5章 「ケータイ世代」がネット文化を席巻する日
   ・進む「ケータイ優位」のネット社会
   ・求められるのはケータイ世代の発想 など

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2008年5月11日 (日)

講座申し込み率3.3倍の仕掛け人

080511210  今朝も,五月雨のような雨が降っていました。休日に田植えを予定していた方には,迷惑な雨でした。

 午後には雨が上がり,コロポックルが,喜んでいたかもしれません


 「人を集める」,「イベントを企画する」ことがありますが,“思うようにいかない”ことも少なくありません。
 “内容はよい”だけでは,人が集まらないこともあります。

 そうした“講座の企画”,“チラシの作り方”,“案内の時期”などについて,牟田静香氏の経験が書かれた『人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方』(講談社+α新書)を読みました。

 著者の牟田静香氏は,福岡県出身の元キャビンアテンダントです。
 現在,NPO法人「男女共同参画おおた」の理事で,指定管理者として東京都大田区立男女平等推進センターエセナおおた」の運営をしています。

 ここの講座は,すべて“男女共同参画”に関わるものです。
 この内容で開催しているところでは,あまり人が集まらなくて悩んでいるのではないでしょうか。

 ところが,エセナおおたでは,年間の申込数約1300名,平均申込倍率3.3倍なのです。
 人の集まる講座を,どのようにしたら作ることができるのか,実際に取り組まれてきたことが詳しく書かれています。


 本書には,「講座企画」「イベント企画」に役立つことが満載です。そのポイントは,学校の行事,授業の展開を考えることにもつ活きることだと思います。

 講座の企画などに関わっていなくても,現在の活動,取り組みを見直すヒントの多い一冊です。



 目次
  序 章 人を集めるとはどういうことか
  第1章 これさえあれば人が来る!「面白さ」とは何か?
  第2章 ターゲットを絞れ
  第3章 胸に響くタイトルをつけよ
  第4章 よいタイトルを作るには
  第5章 思わず手に取るチラシの作り方と効果的な広報
  第6章 満足度の高い講座作りと講師選び
  第7章 失敗に学び,次回の成功に結びつけるポイント

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2008年5月 5日 (月)

『だいこん』(山本一力・著)

 今日は,二十四節気の一つ「立夏」です。
 “夏”になりましたが,雨が降り,肌寒い一日でした。

 連休最終日の明日は,よい天気で,活動的な日となりそうです。あなたは,何をして過ごしますか?



 山本一力氏の『だいこん』((光文社文庫)を読みました。氏の描く江戸のくらしを楽しみました

 浅草で一膳飯屋「だいこん」を営む若き女将“つばき"の成長物語です。
 つばきの父“安次"の職人としての生き方,家族の生き方に,はらはらどきどきしながら,一気に読み進めました。

 つばきが,商いをしようと心に決めたのは,母の働く姿を目にしたときから。
 また,博打に溺れる父であるが,職人としての父親の姿に,職人の生き様を心に刻む。

 現代,“後ろ姿で語る”ことができる親は,どれだけいるだろうか。
 その生活に,魅力を感じます。

 こどもには,蕎麦の味はよくわからなかった。しかし店の女のきびきびした働きぶりは,つばきのこころに深く刻まれた。
 母親が吾妻橋で働く姿を見たとき,つばきはみのぶに憧れた。
 いまもまた,蕎麦屋で働く女の立ち姿に見とれた。
 あたいもあんなふうに働きたい……。

 つばきの店が繁盛して,口入れ屋に人を頼みます。
 そこの番頭が,人定めのコツを,つばきに教えます。

 ・笑顔がきれいなひと
 ・骨惜しみをせず,腰が軽いひと
 ・声が明るいひと
 ・好き嫌いを言わず,出されたものは残さず食べるひと

 一膳飯屋の手伝いを選ぶ4つですが,話に描かれたようすは,子育てや教育にもつながることだと感じました。

 山本氏の描く江戸のくらしを楽しみました

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2008年5月 4日 (日)

『残業ゼロで成果が上がる!スピード仕事術』(吉川美樹・著)

080503101  日差しが強く暑い午前中でしたが,午後は雲が出て過ごしやすく感じる一日でした。
 夕食に,ユキノシタコゴミなどの天ぷらが並んびました。
 若芽の勢いをいただき,元気をもらっています自然の恵みに感謝!


 情報誌が「アフター5のお気に入りスポット」といった特集をし,魅力的な場所が紹介されることがあります。
 それを見て,「今後は…」と思っても,日々の業務に追われ,残念ながらアフター5も“仕事”です。

 「残業なしで,定時に終わりたい…」と思いますが…。現実は…。


 そうした学校も「残業なし」にできるかなと,以前,『残業ゼロで成果が上がる!スピード仕事術』(吉川美樹・著)を読みました。

 内容は,斬新というわけではなく,“なるほど”と感じるものです。

 これらを実践すれば,確かに“残業ゼロ”で仕事が進められるかもしれません。
 しかし,これを“学校”で真似しようと思うと,「業務形態」が違っていて,取り入れられないことがほとんどのような気がします。

 「残業ゼロの秘訣は,午前中にある!」(第1章)と言われても,授業中では,取り組めません。
 「だから,この本は参考にならない。」のではなく,紹介されている内容を,日々の生活に取り入れていくことで,仕事の進み具合が変わってくると思います。


 “「自分仮説」で動いてみる”,“資料のため込みゾーンを作る”,“漠然とした相談はしない”…


 この連休がすむと,7月まで祝日はありません。
 さあ,この本の提案を取り入れた生活を始めませんか。



 【目次】
 第1章 残業ゼロの秘訣は,午前中にある!
   ―「時間がない病」から脱出するための時間の捉え方
 第2章 口ぐせは「今すぐ」「さっそく」
   ―絶対に残業しないための意識の持ち方
 第3章 無駄をなくすための「嗅覚」を磨く
   ―仕事の効率を上げて時間を生み出す感覚の養い方
 第4章 デスクまわりで仕事はもっと短縮できる!
   ―整理が苦手な人でもできるツール活用法
 第5章 より少ない時間で、成果を上げるために
   ―仕事の精度をより高めるための応用術

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2008年5月 3日 (土)

タレント本2冊を読む

 天気が回復し,とても暑い一日でした。
 日中の名古屋は,吹いてくる風にも暑さを感じました。
 作手に戻ると,日は暑いけれども,風は涼しく気持ちがよかったです。


 子どもが持って行っていた本が戻ってきたので,一気に読みました。

 ちょっと前のベストセラー,『陰日向に咲く』(劇団ひとり・著)と,『ホームレス中学生』(田村裕・著)です。

 今更ですが,2冊の本に,タレント本としてベストセラーのきっかけになったのでしょうが,その内容で読者が増えたのだと思います。
 関連した2冊ではありませんが,どちらも“人との出会い”を考えることのできる素敵な本です。

 「陰日向に咲く」に書かれている“偶然の出会い”のような出会いが,自分たちにもあるように思います。
 その出会いが,新しい人生を作っているのかもしれません。

 「ホームレス中学生」の田村氏を支えた川井さんたちのような“大人”がいる社会が魅力的でした。
 こうした“大人”でありたいと思いますが,今の生き方で大丈夫でしょうか。考えてしまいます。


 2冊とも一気に読み切れました。
 もう読まれた方ばかりかもしれませんが,まだの方はいかがですか。



【おまけ】
その1:YAHOO!地域情報の特集から,検索してみました。
  ◇441-1412の「和風な生活」満喫度チェック(Yahoo!地域情報)の結果



その2:「カルピスソーダ学園」の男子新体操の演技を見たことありますか?

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2008年4月27日 (日)

『算数再入門』(中山理・著)

 風の強い一日でした。
080420110
 新年度になって立場の変わった友人が,「連続出勤記録(?)」を更新しているようで,体調を崩さないか心配しています。
 ただ,“仕事を楽しむ”,“生活を楽しむ”ことが得意な方なので,今を楽しんでいると思っています。


 さて,学習指導要領が改訂され,その移行措置案が発表されました。
 理数の充実(?)が求められ,授業時間数も増える案になっています。

 算数・数学教育に関わる者としては,内容が充実していくことは好ましいことですが,現場としては辛い面もあります
 “充実”といっても,担任が指導する小学校では,得意な先生だけでなく,苦手な先生もいます。
 先生によって,“充実”の内容の理解度が変わってきます。

 その違いが,子どもへの指導に影響しないように,先生方に研修をしていただいたりするのは大変なことです。

 この一年,移行措置への準備を進めたいと思います。


 そんな“算数の復習”ができそうな『算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい』(中山理・著 中公新書)を読みました。

 「数を数える」から「立体図形の表し方」まで,29項目で,算数の内容を述べています
 副題にある「たのしい おもしろい」は,読み手によって意見が分かれるでしょうが,算数の“考え方”を“わかりやすく”書かれています。


 一般の方が“復習”として読まれるのもよいでしょうが,小学校教員が,担当学年だけでなく“小学校の算数”を俯瞰するのに役立ちそうな一冊です。

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2008年3月16日 (日)

「文書表現技術ガイドブック」(岸学・編著)

080316101  暖かな一日でした。
 mixiの日記にも,「土筆が顔を出しました…」「蛙が産卵をしています…」といった題名が見られます。

 今日,会議が岡崎であったので,終わってから乙川の河川敷に寄ってみました。
 開花している桜は見つけられませんでした。写真のような蕾でした。
 今日のような陽気が続くと,蕾は日ごとに大きさを変えていくことでしょう。

 春が駆け足をはじめそうです。


 「文章の書き方」の本がありますが,紹介する本は「文書表現」であり「技術」の「ガイドブック」です。
 “きれいな文章”や“豊かな表現”を求めるのではなく,「正確」で「わかりやすい」表現を求めて書かれています。

 “技術”に注目することで How To を紹介しているのかと思うと,そこに“認知心理学”の知見で解説(?)されています。
 また,第7章ではWebでの表現も取り上げており,今までの“文章読本”とは明らかに違います。

 この本を紹介するのは躊躇しました。
 この本を読んだのに,「このブログの表現は,この程度か。」と言われてしまいそうです。

 「申し訳ありません。この程度です。」と開き直りながら,多くの方が,「正確」で「わかりやすい」文書表現を考えていただけるといいなあと思います。


 第1章 文書とは何か?
 第2章 読み手は文書をどのように理解するのか?
 第3章 読み手に合わせた表現とは?
 第4章 文章表現や文章構造の工夫とは?
 第5章 図表を使った表現はなぜわかりやすいか?
 第6章 わかりやすいプレゼンテーションとは何か?
 第7章 Webによる表現をどのように工夫するか?

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2008年2月24日 (日)

『100%幸せな1%の人々』(小林正観・著)

080223119  今朝はビックリ。道路に白いものがありました。
 です。
 東北や北海道では,吹雪に埋まって立ち往生した車もあったようです。

 まだ,春はゆっくりのようです。

 


 昨日,故人が「自分は幸せ者だ。」と言っていたことを書きましたが,その言葉から思い出して紹介します。

『100%幸せな1%の人々』(小林正観・著 中経出版)

 小林正観氏の名は,コラムなどで見かけていていましたが,初めて読んだ書籍です。
 小林氏は,「」(嬉しい,楽しい,幸せ)を唱え,「人に『嬉しい・楽しい・幸せ』と喜ばれ,自分も『う・た・し』と思えるように」と言っています。

 “あの人を見ているとイライラする”と感じることがありませんか。
 多くの人と出会うと,人の気分を逆なでするような人がいるものです。
 しかし,それは『私』が作っているのだと……

 「『私』がイライラしたとき,はじめて目の前に「イライラさせる人」が生まれた。では『私』がイライラしなかったら,『イライラさせる人』は生まれない」(p.152)

 すべて同じです。そう「決めつける」私の「心」によって,そういう現象がはじめて生まれます。(p.153)

 宇宙には,幸も不幸も,そういう現象は存在しない。
 幸せというのは,感じた人にのみ発生するのです。

 自分の感じ方,受け取り方で,“イライラしない”自分がいて,“幸せな”自分がいる。

 故人は,それを続けてきた人だったようです。
 故人の遺影の前で,「ありがとうございました」と手をあわせました。

 幸せです。ありがとう。


第1章 すべてを受け入れる
第2章 感謝の魔法「ありがとう」
第3章 否定しない・怒らない
第4章 宇宙の法則
第5章 イライラする人,させる人
第6章 病気は体からのメッセージ
第7章 この子はこの子のままでいい
第8章 「お金」に好かれる方法
第9章 神様からのメッセージ

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2008年2月11日 (月)

『銭売り賽蔵』(山本一力・著)

080210102  朝は,「今日は曇り空の一日かな」と思いましたが,風もなく晴天のよい一日でした。
 日向の雪は溶けましたが,十分に日の当たらない場所には,まだ雪が残っています。


 なかなか読めずにいた山本一力氏の作品を楽しみました。

『銭売り賽蔵』(山本一力・著) 集英社文庫

 山本氏の作品は,深川が舞台です。この作品も,を明和年間の深川に暮らす賽蔵が主人公です。
 仕事は“銭売り”。一両小判,一分金,二朱金の金貨や,丁銀,豆板銀などの銀貨と,町民が普段遣う文銭との両替をするのが銭売りの仕事です。

 銭売りの仕事を通して,人の生きざまや深川の人情が綴られています。
 賽蔵に銭を出す深川銭座と,金座が後見につく亀戸銭座の争いを軸に,江戸時代の商家,回漕問屋,佃島の漁師,大工……と,さまざまな職業のようす,下町の生活風景が見えてきます。
 さらに,越後屋と三井両替店といった大店のようすから風格や貫禄が伝わってきます。

 大店も庶民も,立場は違っても,それぞれがもつ街への愛情が深く強いことが描かれ,“深川”に住みたい気がしてきます。
 現代に“深川”は残っているでしょうか。

 

 作品のなかから

「年長の橋本がわずかに顔をしかめた。野島屋は知らぬ顔で手を膝に戻した。
 顔色に出す橋本と,平然とことをやり過ごす大店のあるじとの,風格の差があらわれた。」(p.56)

「なにごとも始まりがでえじですから,六十六文で売り出すときには,客が群がるような工夫をかんげえましょう。」(p.88)

「よい目へと運が転がるきっかけは,笑顔ばかりで近寄ってくるわけじゃねえ。ときには,いやな顔の面をかぶって近寄ってくる。
 きっかけのあしらい方ひとつで,運はよいほうにもわるい目にも転がる。若い男とのいさかいも,ひどい腹下しも,出会いはひどかったが,いい運を運んできてくれた……。」(p.272)

「難儀をしているときに示す情こそが,本物。
 これが深川に深く根付いた,土地っ子のこん矜持だった。」(p.381)

「乾物屋の番頭。風呂敷を担いだ小僧。そして長屋の女房連中。だれもが,おのれの欲得を捨てて人助けをしようとしている。」(p.420)


【追記】
 友人の日記で紹介されていたリレーコラム を読みました。
 そのなかの“時間配分提案”は,以前に挫折した経験があります。
 進め方がうまくなかったのだと思います。
 現在の規模に合わせた,会議や打合せの仕組みを考えてみたいと思います。

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2008年2月10日 (日)

『朝令暮改の発想』(鈴木敏文・著)

080210107  昨日の雪は凄かったですね。今朝,一面の銀世界でした。
 天気がよく暖かな一日だったので,雪かきをしたところの雪は,すっかり溶けました。

 久しぶりに雛人形を飾りました。家を離れていた間には出し入れができなかったので,雛人形も喜んでいるでしょう。

 午後,地区の神社で行われた初午神事に行きました。
 初午は,その年の豊作祈願の神事です。稲荷信仰などともつながりがあり,各地の稲荷神社で盛んに行われます。


 セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長・CEOの鈴木敏文氏の本です。

朝令暮改の発想  仕事の壁を突破する95の直言』(新潮社・刊)

 カリスマ経営者といわれる鈴木氏が,“95の直言”で逆境をチャンスだと考える発想を伝授してくれる一冊です。

 売り手にとって都合のよいことは,買い手にとっては不都合なことが多く,買い手にとって都合のよいことは,売り手にとって不都合なことが多い。
 -<略>- 買い手市場において問われるのは,売り手がいかに買い手の都合に合わせていけるかどうかです。(p.64)

 これは,「顧客のために」と考えるのではなく,「顧客の立場で」考えるという鈴木氏の発想からくるものです。
 「顧客のために」と相手のことを考えているようであって,実は,“顧客のために考えている私たち”が主体となっていて,ややもするとこちらの勝手な思い込みに陥る可能性がある発想なのです。

 大切なのは「顧客が満足すること」であり,「顧客の立場で」考えるには,過去の経験を一度否定しなければならないのです。


 “商品を売る”という仕事の鈴木氏の発想は,生き方のヒントでもあると思いますし,教育の世界にも必要な発想です。
 コンビニを学校や教室に単純に置き換えて読むことはできませんが,将来に夢を抱いた子どもたちが増えていくよう,鈴木氏の発想に学びたいと思います。


第1章 自分は本当に「仕事」をしているだろうか
第2章 「常識のウソ」を見ぬき,「仕事の本質」をつかむ
第3章 目標設定力と説得力を磨く
第4章 「仮説と検証」の仕事力をいかに身につけるか
第5章 いかに「顧客の心理」を刺激し,買ってもらうか
第6章 どうすれば「情報・お金・時間」を仕事に活かせるか
第7章 どうすれば人と組織を「マネジメント」できるのか
第8章 いまこそ「仕事の取り組み方」を変えてみよう

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2007年12月26日 (水)

『発達障害の子どもたち』(杉山登志郎・著)

 今日は,穏やかに晴れた気持ちのよい一日でした。
 週末から新年にかけて寒波がやってくると予報されています。けれども,案外,穏やかな天候で新年を迎えられるようなきがしていますが,どうでしょうか。

071226102

 今日訪れた建物で,通路に掲示されたポスター(?)に,右のような印がありました。
 掲示することを総務課が許可した印ですが,真ん中の「掲示期限」に注目しました。

 学校内にも,さまざまな掲示物があります。ところが,ほとんどの学校で,「掲示期間」や「掲示期限」が明示されていないと思います。
 子どもたちに“見せる”,子どもたちが“見る”ということを育てるには,この“期限”が必要だと思います。
 「この掲示は外してよい…」,「いつまでにしなくては…」と分かることで,行動をしたり考えたりすることができるようになると思っています。


 さて,本の話です。

『発達障害の子どもたち』
      (杉山登志郎・著 講談社現代新書)

 最近では,“発達障害”が話題になることも多くなり,広汎性発達障害自閉性アスペルガー障害学習障害(LD)などの言葉を知っている人も増えました。

 初めて「高機能自閉症」と診断された子どもに出会ったとき,その診断をされたのが杉山氏でした。
 その頃,「高機能自閉症」という障害はもちろん,名前も知りませんでした。
 どんな状況で,どのような対応をすればよいのか,書店に行っても今のように書籍が並んではおらず,手元には“難しい文献”があるだけでした。
 そんななかで杉山氏の資料は分かりやすいものでした。

 その子と出会ってから,発達障害については杉山氏の文章を探して読むようになりました。
 その杉山氏が書いた新刊でしたので,読んでみました。

 専門的な情報から,発達障害についての理解と,その対応について教えてくれる一冊だと思います。

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2007年12月 9日 (日)

『新しい道徳』(藤原和博・著)

 昨日,「12月8日」でしたが,マスコミで“大きく取り上げられる”ことはなかったようです。

 1941年(昭和16年)12月7日午前7時49分(日本時間8日午前3時19分),日本軍がハワイ・オアフ島・真珠湾のアメリカ軍基地を奇襲攻撃し,太平洋戦争が勃発しました。
 このときの戦闘開始命令が,「ニイタカヤマノボレ」という暗号で伝えられました。そして,「トラトラトラ」という暗号で,攻撃の成功が打電されました。

 子どもたちに,どんな“昭和史”を伝えていくことが必要なのか迷いますが,“この日”を意識できるようでありたいと思います。


 藤原和博氏は,義務教育初の民間出身校長として杉並区立和田中学校に赴任し,「よのなか科」などの実践で有名です。
 今回,「毒のある本にしたい,と思った。」(あとがき)という新書です。

   『新しい道徳』 (藤原和博・著 ちくまプリマー新書)

 “毒がある”とは感じませんでしたが,第1章の“新宗教「ケータイ・テレビ・ブランド」教から自由になる”に出てくる“病気”への警告は同感です。
 藤原氏は,「あとがきにかえて」を次の2文で締めている。

 だから,教会の替わりに,学校を核にして地域社会を再生していく努力が望まれるのである。
 日本では,もし「教会」の替わりが務まる組織があるとすれば,それは,「学校」しかないからだ。

 地域社会を再生するほどの力があるかどうか分からないが,学校が“地域の核として”機能するような活動が重要になってくると思っています。
 子どもが地域に出て行く,地域の方が学校に来る,地域に情報を発信するなどは,現在も盛んに行われています。
 その“次の一手”が必要だと思います。

 学校ができる“核としての活動”は,地域が描く将来に対して,何を担うことができるのかを考えることから生まれてくると思っています。


 本書は,藤原氏が,日本人の「思考停止状態」に切り込んでいこうと,力の入った内容です。
 肩の力を抜いて,自分が“思考停止”していないか見直してみるとよいと思います。

 第1章 新宗教「ケータイ・テレビ・ブランド」教から自由になる
  ・症状1 ケータイ依存症
  ・症状2 テレビ盲信症
  ・症状3 ブランド神経症
 第2章 「学力問題」を通して、日本人の思考停止状態を斬る!
  ・学力や学歴を勘違いする大人たち
  ・「ゆとり教育」は悪いのか?
  ・小学校と中学校の勉強はココが違う!
  ・教育にまつわる幻想
  ・なぜいま「情報編集力」なのか
  ・総合学習が必要な理由
  ・「よのなか」科はこんな教科
 第3章 「いじめ問題」を通して、大人の思考停止状態を斬る!
  ・騒いでいないと不安?
  ・死に対する感覚が希薄な子どもたち
  ・いじめを短絡的に理解しない
  ・学校を開かれた空間に
  ・「生きやす過ぎる」現代社会
  ・いじめをゼロにすることはできない
  ・複雑ないじめにどう対処するか
  ・「新しい道徳」を提案する
 第4章 新しい道徳観を求めて
  ・男と女
  ・大人と子ども
  ・新しいものと古いもの
  ・夢と自由
  ・病気とクスリ

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2007年12月 2日 (日)

『文章のみがき方』(辰野和男・著)

071128008  久しぶりに予定のない休日でした。片づけをしたり,本を読んで過ごしました。

 先日,自動販売機に見かけない“箱”が付いていました。
 「免許証」「年齢確認装置」の文字が書かれています。

 お酒の販売機で,購入するのに年齢確認をし,未成年の飲酒を減らす取り組みのようです。
 他であまりみかけませんが,未成年が,タバコや酒を購入しにくくなるのはよいことだと思います。


 今までも,“文章の書き方”のような本がありますが,少し趣の違う本でした。

  『文章のみがき方』 (辰野和男・著) 岩波新書

 1975年~1988年の「天声人語」を担当した辰野氏が,さまざまな“作家のことば”から,良い文章を書くための手がかりを述べています。
 その“ことば”を取り上げ,項の終わりには“読むべき本”が数点ずつ紹介されています。


 第2章の最初「1 辞書を手もとにおく」の項は,井上ひさし氏の「『作文教室』に辞書を持たずにいらっしゃるというのは,大胆不敵というか,関ヶ原の合戦に槍や刀を全部置いて丸腰で駆けつけるようなものです」から始まっています。
 文章はもちろん,話すときも“ことば”が組み合わされています。その“ことば”を磨くには,辞書が一番でしょう。
 なかなか,さっと辞書を引けませんが,その習慣があれば,素敵な言葉や表現を遣えるようになることでしょう。

 この項では,国語辞典,用字辞典,用語の手引,逆引き辞書,類語辞典など,いろいろな辞典の活用をすすめています。
 学校での授業は,“丸腰の戦”になっていないかな。


 紹介されている“作家のことば”だけでも,文章について楽しむことができる一冊です。

まえがき
I 基本的なことを,いくつか

 1 毎日,書く
 2 書き抜く
 3 繰り返し読む
 4 乱読をたのしむ
 5 歩く
 6 現場感覚を鍛える
 7 小さな発見を重ねる


II さあ,書こう
 1 辞書を手もとにおく
 2 肩の力を抜く
 3 書きたいことを書く
 4 正直に飾りげなく書く
 5 借りものでない言葉で書く
 6 異質なものを結びつける
 7 自慢話は書かない
 8 わかりやすく書く
 9 単純・簡素に書く
 10 具体性を大切にして書く
 11 正確に書く
 12 ゆとりをもつ
 13 抑える


III 推敲する
 1 書き直す
 2 削る
 3 紋切型を避ける
 4 いやな言葉は使わない
 5 比喩の工夫をする
 6 外来語の乱用を避ける
 7 文末に気を配る
 8 流れを大切にする


IV 文章修業のために
 1 落語に学ぶ
 2 土地の言葉を大切にする
 3 感受性を深める
 4 「概念」を壊す
 5 動詞を中心にすえる
 6 低い視線で書く
 7 自分と向き合う
 8 そっけなさを考える
 9 思いの深さを大切にする
 10 渾身の力で取り組む

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2007年11月14日 (水)

『梅咲きぬ』(山本一力・著)

 人間ドックの検査を終えました。
 二日目に行う直腸検査は,前日に「希望する」か「希望しない」か聞かれました。
 せっかく入院してドックを受けているのですから,迷わず希望しました。

 ただ,ちょっと戸惑ったのは,検査のために,前日に下剤を飲み,今朝は浣腸をしました。
 検査は,お尻を突き出す姿勢をとり,穴のあいた検査布をかけて行われました。
 検査とはいえ,ちょっと恥ずかしいものでした。


 さて,人間ドックの二日間は,ゆったり過ごす時間があったので,持っていった本や雑誌が読めました。

 『梅咲きぬ』(山本一力・著 文春文庫)
 『クレーマー・シンドローム 「いちゃもん化社会」を生き抜く交渉術』(吉野秀・著 サンガ新書)
 『致知 12月号』(致知出版社)

 その一冊『梅咲きぬ』は,いつもながら山本一力氏の世界に引き込まれました。

 山本一力氏の本は,氏の名前を見ると買っているので,この『梅咲きぬ』も,内容を知らないまま読み始めました。
 深川の老舗「江戸屋」が舞台です。江戸屋の娘・玉枝の成長を,母である三代目の女将・秀弥をはじめ,玉枝を取り巻く人々のようすを描いています。

 読み始めて,玉枝が“躾けられていく姿”が,強く心に迫ってきます。文庫本でページを折ることはほとんどないのですが,思わず折っていました。

 「楽なことを覚えたらあきまへん。あんたが七つでしっかり覚えられたら,あとは一生もんや。その歳で楽なほうに走ることを覚えたら,あとになって苦労するのはあんたですえ」

 七歳の玉枝が,踊りの師匠から仕込まれているときに言われた言葉です。


 他にも何か所か折りました。この本の解説を女優の田中美里さんが書いています。そこに上の言葉を取り上げていました。
 田中さんは,この本は「生きる姿勢を正してくれる“教本”」だと解説しています。

 同感です。これからの“子育て”“教育”を考えるとき,この女将・秀弥の生き方,躾けを参考にしたいと思います。


 “老舗”という格にふさわしい“生き方”を,女将が玉枝を躾けていくさまが,光っています。



【おまけ】
 ◇新城ラリー2007ギャラリー(三河ニュース)

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2007年11月 3日 (土)

『辰巳八景』(山本一力・著)

07110302  明日,地区にある白鳥神社の大祭があり,その準備をしました。

 作手地区には11か所(全国最多)の白鳥神社があります。
 古来,作手高原に白鳥が飛来しており,その白鳥の糞によってお米がたくさん採れるようになりました。今も“つくでの米”は,とても美味しいと評判です。
 このようなことから白鳥への恩恵に感謝して白鳥神社が建立されたといわれています。
 また驚いたことに作手,岐阜の土岐,七宗,白鳥の各白鳥神社は,直線上に位置しており,古代白鳥が日本を線上に往来していたことを示しています。


 山本一力氏の作品を購入したまま読まずにおり,やっと読みました。

 作品は,『辰巳八景』(新潮社・刊)です。

 いつもながら,山本一力氏の世界に引き込まれ魅了されました。
 江戸深川,辰巳を舞台に,8つの人情話が語られます。

永代橋帰帆
永代寺晩鐘
仲町の夜雨
木場の落雁
佃町の晴嵐
洲崎の秋月
やぐら下の夕照
石場の暮雪

 山本一力氏の世界をお楽しみください。


【おまけ】
 知人の日記を読んでいたら,「小牧市立岩崎中学校のホームページがすばらしい」と紹介されていました。
 拝見して,脱帽。

 掲載の写真とコメントは,引きつけられます。
 学校の写真には,子どもを中心とした“記録”が多いと思いますが,掲載された写真からは,“芸術”を感じました。

 明日から真似してみようかな。

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2007年10月13日 (土)

『いじめの構造』 森口朗・著

 もう少し天気がよい一日かと思いましたが,あまり太陽を見ることがありませんでした。


 一年前,「いじめ」が大きな社会問題になりました。いじめを苦にした自殺やいじめ件数の統計などが話題になりました。
 あれから1年。さまざまな施策,対策が実施され“学校現場”に伝わってきています。

 紹介するのは,今年の夏に出版された本です。

 『いじめの構造』 森口朗・著,新潮新書

 森口氏は,「スクールカースト」をキーワードにして,今の子どもたちの“階層性”と“対応”について述べています。

第1章 低レベルな「いじめ論」を排除せよ
第2章 スクールカーストで「いじめ」を把握する
第3章 「いじめ」の発生メカニズムとは
第4章 かくして「いじめ」は隠蔽される
第5章 暴言よりひどい、「いじめ妄言」を正す
第6章 規範の内面化と「いじめ免疫」

 今までの「いじめ」について,“いじめはなぜ起こるのか”,“どのように解決すればよいか”といった論議がされてきています。
 しかし,残念ながら,“いじめ根絶”,“完全解決”には至っていません。

 森口氏は,“いじめの原因”や“発生のメカニズム”が解明されていない状況のなかでは,いじめを根絶することは不可能であり,「対症療法」で対応するしかないと論を進めています。
 第2章で,いじめの構造を分類していまあす。そのなかで起こる“スクールカースト”のポジション変更は,子どもたちの姿をうまくとらえていると思います。

 第4章で,「妄言」を取り上げています。
 社会で言われる「妄言」は,“その通り”と受け取ってしまいがちですが,それが対応を誤らせていると述べています。

妄言1「見て見ぬふりをするのも加害者」
妄言2「いじめは加害者が100%悪い。被害者には何の問題もない」
妄言3「いじめっ子も被害者です」
妄言4「いじめなければいじめられる」
妄言5「心やさしい子がいじめられる」
妄言6「出席停止は最後の手段である」
妄言7「出席停止は対症療法に過ぎず,本質的な解決にはならない」
妄言8「管理教育・受験偏重教育がいじめを生む」
妄言9「いじめる奴はいじめる。いじめられる側が強くなるしかない」
妄言10「いじめを根絶しなければなりません」

 社会のなかに,“劣悪な(?)境遇”によって“責任”が免除されるという傾向があるように感じます。
 そのため,いじめをした子の不遇な幼年時代への“心情”から,その境遇改善に話がすり替わってしまうということがあります。

 いじめの“行為”は許されません。まず,それが最初です。


 一年前の論議とは,少し別の視点から“いじめ”を考えることができる一冊だと思います。

 まだ読まれていない方は,ぜひご一読を。

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2007年9月17日 (月)

読書「○○一日一話」

0709150051  午前中,梅雨時を思わせるような雨が降りました。
 日が差しているのに強い雨が降ったりもしました。キツネの集団結婚式があったのでしょうか。

 野には,曼珠沙華が咲き始めました。今日の日中も気温が上がり暑かったですが,野山は秋の深まりを感じさせてくれます


 普段,なかなか本を読み進めませんが,出勤前の短い時間に数冊の本を少しずつ読むようにしています。
 そのときに読むのは,『安岡正篤一日一言』,『中村天風一日一話』,『樋口廣太郎一日一話』,『7つの習慣名言集』といった1ページに2つ(2日分)の話が載っている形式のものです。
 7種の本から1冊,1日1週間分読むと,カレンダーに合わせて読み進みます。


 最近,この編集形式の本を書店で見かけますが,この手の本は繰り返し読むと,前に読んだときと違った感想を持ちます。
 文章は変わらないのですから,こちらの気持ち,精神の変化が,感想の違いになっているのでしょう。

 こんな本の読み方もいかがですか。


 みなさんは,出勤前の時間をどのように使っていますか?

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2007年8月12日 (日)

『「まずい!!」学 組織はこうしてウソをつく』

07081033  猛暑日が続いていますが,植物は“秋”の訪れを感じています。
 道路から見えるところに,萩の花が咲き始めています。

 「暑い!暑い!」と言いながらも,風や日に秋の気配を感じるものがあると思います。五感で自然を感じてみませんか。


 今日,高校の同窓会があり,久しぶりに会う友人たちと十代に戻って楽しんできました。
 とは言うものの,それぞれ仕事では責任のある年齢です。他社との関係や商品のこと,マスコミ対策のことなどの話も聞かせてもらいました。

 先日,読んだ本です。

 『「まずい!!」学 組織はこうしてウソをつく』(祥伝社新書)

 前作で,ほんのささいなことの見逃しから重大な事故にいたったケースなどを実例をあげて検証し,警鐘を鳴らしました。その続編です。
 その後も続く事件や事故について,樋口氏の検証が続きます。
 パロマ湯沸かし器事故,ふじみ野市プール事故など,それらが「なぜ起きたのか」「そのようにしたら防げるのか」が追求されています。

 職種は違いますが,取り上げられた事例から学び,“危機”に備えられるようにしたいと思います。

 第2章の「嘘を生み出す構図・その二~ES細胞捏造事件~」は,次のように終わっていました。

…自分の知識が浅い分野やよく理解できない分野については,安易に他者の意見を受け入れるのではなく,「わからない」という事実を認めることだ。
 古代ギリシアの哲学者ソクラテスは,「『自分は何も知らない』ことを知っている」という名言を残した。巷に様々な嘘が流され,リスクが至るところに潜む現代社会を生きる我々にとって,このソクラテスの言葉は何にも優る道標と言えよう。

 「わからない」「知らない」という言葉が,自分の“無能さ”を表明してしまうような気がして,ついつい“わかります”“知っています”と言ってしまうかもしれません。
 その一言が,次の“ウソ”を生み,虚構を築きあげてしまうのかもしれません。

 職場の危機管理を見直す視点が得られる一冊です。


【おまけ】
 今宵は,ペルセウス座流星群の活動がピークを迎えるそうです。
 ちょうど新月に当たるため,月明かりに影響されずに流星が観察できるそうです。

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2007年8月 4日 (土)

『レバレッジ・シンキング』(本田直之・著)

 特に出かける用事もなく,休養の一日でした。

 夜7時直前,テレビを見ていて,CMに驚きました。
 民放5局で,同じタイミング(?)で携帯電話のCMが流れました。

 今までもそうだったのか,今日だけなのかも分かりませんが,偶然見つけて驚きました。


 『レバレッジ・リーディング』(東洋経済新報社),『レバレッジ時間術』(幻冬舎新書)に続く,レバレッジの新刊です。
 「努力するのに成果が上がらない人」と「余裕を持ちながら大きな成果を上げる人」の違いはレバレッジ(てこの原理)の考え方だと,本田氏は言います。
 そのレバレッジのかけ方を,「労力」「時間」「知識」「人脈」の4分野について述べています。
 スポーツで,練習をして試合に臨むように,もっと“自己投資”への比重を高めることが必要だといいます。

 書店で見かける“自己啓発書”でマインドが高まっても成果が上がらない人がいることについて,本田氏はこう書いています。

 マインドが高まってもパーソナルキャピタルを増やす努力をしないから,思うような成果が上がらないのです。マインドは資産ではありませんので,残念ながら空回りだけしてしまうのです。思いきり車のアクセルを踏んでいるのに,「労力」「時間」「知識」「人脈」というタイヤが四つとも外れているために,前に進んでいないのです。

 タイヤに,この4つだけがはまるのかどうか違う意見もあるでしょうが,自己啓発を生かす“資産”が必要なことは異論がないと思います。

 その“資産”は,単に時間を増やすのではなく,レバレッジをかけていくことで,より大きなものになると訴えます。


 夏の一冊にいかがですか。

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2007年7月22日 (日)

『欅しぐれ』(山本一力)

07072203  久しぶりの青空の一日でした。気温も30度を超え,“夏”を感じました。
 ずっと続いた梅雨空と代わって,積雲が浮かんだ青空でした。

 明日の水泳大会に向けて練習するプールの水しぶきも,太陽の光に輝いていました。


 2月に文庫になったとき購入したまま,なかなか読めなかった山本一力氏の作品です。
 山本氏が描く“男の友情”の世界に魅了されました。
 《男気・侠気》というか,損得勘定なしの“瞬間に生まれた友情”が,大店の身代を守ります。

  『欅しぐれ』(山本一力・著 / 朝日文庫)

 騙り屋の頭領 治作と桔梗屋の後見 猪之吉との仕掛けと見切りのやりとりは,その運びの絶妙さに引き込まれます。


 この作品に描かれる大店の主の考え方,店の者への躾,貸元の判断力……,商家と渡世人の世界のことですが,それぞれが自分の起居を振り返らせてくれます。

 山本一力氏の世界を堪能できる一冊です。


 もう一つ,この作品に“塩瀬の『志ほせ饅頭』”が出てきました。
 新城市に縁の深い饅頭で,塩瀬総本家が扱っています。

  【参考】塩瀬まんじゅうレシピ(pdfファイル:鳳来西小学校・作)
 この話を続けると長くなりそうなので,このあたりで。

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2007年7月 1日 (日)

『日本男児』(赤瀬川原平・著)

 今日は,雲の多い一日でしたが,雨は降らずにすみました。

 先月,新聞の広告で気になっていた本を見つけ読みました。

日本男児』(赤瀬川原平・著  文春新書)

 出版社のサイトでは,

 目からウロコが落ちるように,頭のウロコも落としてみよう!
 すると世界がこんなにも違って見えてくる。究極の日本男児の世界27篇登場!!

と内容紹介がされています。
 赤瀬川氏が,雑誌「オール讀物」に連載していた『頭からウロコ』をまとめたものだそうです。

 “日本男児”という言葉にもつイメージはいろいろだと思いますが,27篇をそれぞれに楽しむことができると思います。

 あなたの描く日本男児は,このなかにいるでしょうか。

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2007年6月17日 (日)

『狼少年のパラドクス』(内田樹・著)

07061702  先週の雨で延期された「しんしろクリーンフェスタ」(市環境課主催)が行われました。学校から近い桜淵公園で参加しました。
 多数の方が参加し,たくさんのゴミが集まりました。桜淵公園が綺麗になりました。

 誰でも参加できるようゴミ拾いなのでしょうが,伸びた草が目立つ場所もたくさんありました。“草刈り”での参加も呼びかけて,大きく伸びた草だけでもなくなると,より気持ちのよい公園になるような気がしました。


 先年度末に購入していましたが,なかなか読めずにいた本を最近読み終えました。
 内田樹氏の教育論です。

   『狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論

 氏のブログ“内田樹の研究室”で書いたことを中心に構成されています。
 帯に,

 「教育再生会議」の諸氏,この本を読んでから論議してくれ!
 国民総六歳児の道を歩む日本人への提言

とありました。“総六歳児”との例えは,現代社会の抱える問題の“もと”に鋭くついているように思います。

 内田氏は,

 「学ぶ」ことができない、「学ぶ」ということの意味がわからない子どもたちがいま組織的に作り出されている。家庭でも、学校でも。それは子どもたち自身の責任ではない。

と,どのようにして,子どもたちに「学び」に向かう動機付けができるかの論議をすることを訴えています。


 毎日のように,教育再生,学力向上…と丁々発止“論議”するテレビ番組が放送され,教育改革を訴えかけています。
 ところが,同じ放送局が,“いじめまがいのバラエティ”を流しています。

 ここに自己矛盾を感じないのでしょうか。

 子どもたちの将来,日本の未来を真剣に考えるのなら,“一日放送を止める日”を作ることも必要だと思います。
 それによって生まれる思考・行動は,将来への大きな財産を生むと思います。

 “「オレ的に面白いか、面白くないか」と「金になるかならないか」というふたつの基準”から脱却した成熟した社会を子どもたちに見せていくことが,教育再生の一つの道だと思います。


【本の構成】
  第1章 ニッポンの教育はどこへ行く
  第2章 入試の風景
  第3章 ウチダは何を教えているのか
  第4章 大学がつぶれてしまう
  第5章 どこも大変なことになっている
  第6章 神戸女学院大学が生き残る道
  第7章 研究者に仲間入りするためには
  第8章 日比谷高校、東大全共闘の人々
  第9章 一九六六年の日比谷高校生・吉田城と新井啓右の想い出
  第10章 文部科学省訪問記
       (高等教育局私学行政課長杉野剛さんとの対話から)

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2007年6月11日 (月)

『伝える力』(池上彰・著)

 今日は,よい天気の一日でした。


 先日,樋口裕一氏の『発信力』(文春新書)を紹介しました。
 今回は,NHKこどもニュースのお父さんとして有名になった池上氏の『伝える力』です。

『伝える力』 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!
  (PHPビジネス新書)

 8章で構成され,副題にあるように「話す」ことだけでなく,「書く」「聞く」ことが“伝える”ことに大切であることをわかりやすく述べています。

 「第5章 文章力をアップさせる」の最初に,「(1)「もう一人の自分」を育てる」ことをあげています。
 新しい指摘ではないと思いますが,なかなかできないことです。
 自分に“ツッコミ”を入れる「もう一人の自分」がいると,文章を見直したり,話をするときに,力を発揮します。

 学校などでも,「○○が大切です。」という説明にたいして,“どうして?”と一言ツッコミを入れることで,分かりやすい説明にしたり,その意味を深く考えたりすることになります。


 「第7章 この言葉・表現は使わない」では,5つの言葉・表現をあげています。

(1) 「そして」「「それから」
(2) 順接の「が」
(3) 「ところで」「さて」
(4) 「いずれにしても」
(5) メールの絵文字

 この5つです。池上氏はどうして使わないと言っていると思いますか。
 「本を読まなければ分からない」でしょうが,自分がどんなときに使っているか考えてみると,「あっ,これかな?」と思いつくことがあると思います。
 “伝える”ことが不明確にならないように「話す」「書く」「聞く」ことが必要です。


 難しいことは書かれていません。読んでいるときから真似できます。
 一気に読め,「伝える力」を磨く一助になる一冊です。

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2007年6月 4日 (月)

『発信力』(樋口裕一・著)

 今日から10まで「歯の衛生週間」です。
 厚生労働省,文部科学省,日本歯科医師会が主催して,「歯の衛生に関する正しい知識を普及するとともに,歯科疾患の予防の徹底を図り,あわせてその早期発見,早期治療を励行することにより,国民の健康を増進すること」を目的に毎年実施しています。

 「歯の衛生週間」になったのは,1958年からだと記録にありましたが,小さな頃,6月4日を「虫歯予防デー」とか「虫歯の日」と言っていました。
 一般には“虫歯予防デー”の方が普及(?)しているのでしょうか?


 さて,情報を発信することが大切,重要だと言われます。それぞれが持つ情報を積極的に発信しようとしています。
 しかし,何を発信していいのか,どんな発信があるのか,よくわからないまま,“とにかく発信を”と行っている人もいると思います。

 ベストセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者 樋口裕一氏の本を手にしました。

発信力  頭のいい人のサバイバル術(文春新書)

 帯には,「発信人間」と「受信人間」を対比させて,それぞれ5行ずつのコメントがありました。

 4章で構成され,3章は「発信社会を生き抜くための25の心構えとテクニック」と題して,もっともページ数を割いています。

 少子化も“発信力のなさ”が原因の一つではないかといった,樋口氏の発信力についての切り口は新鮮です。
 “テクニック”は,自分や周囲の点検の視点になりそうです。
 そして,氏のいう発信力について,学校や教育の内容や方法について考えてみたいと思います。


 発信力について考えることは,自分の生き方を考えることだと,この本を読みながら感じました。

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2007年5月19日 (土)

『生き抜くための数学入門』(新井紀子・著)

 今朝,地下鉄でスポーツ大会に向かう(?)集団と乗り合わせました。
 笑顔で会話が弾み,とても楽しそうです。
 ところが,車内はとても静かです。言葉が飛び交っているのに,静かなのです。

 彼らの言葉は,“手”から発せられていました手話でした。
 同じ場にいるのに,彼らとは別の空間にいるようで,とてもさみしい感じがしました。

 コミュニケーションは言葉だけではありませんが,最低限の“言葉”が必要です。
 「おはようございます」の手話だけでも知っていたら,今朝,あの笑顔の集団と会話をするきっかけができたと思い残念に思いました。


 山になっていた本の一冊を読むことができました。

    『生き抜くための数学入門』(新井紀子・著)

 “数学ギライの数学者”新井氏が,「数学的な構え」や「ツッコミを入れる」ことで,数学を楽しむ生き方(?)を語っています。
 最初が,「かけ算を宇宙人に教えよう」という“授業”です。
 この突飛な設定が,“ツッコミ”を鍛えてくれます。


 “数学嫌い”が楽しめるかどうかはわかりませんが,今までに習ったことを,「あっ,そういうことか」と思い出させ,「数学的な構え」を身につけさせてくれる一冊だと思います。

 あなたも,数学の世界を楽しんでみませんか?

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2007年5月13日 (日)

ルソー『エミール』

 今日は,「新城市幼小中学校PTA連絡協議会」が新城文化会館で開かれ,PTA会長さんたちと参加しました。
 PTA連絡協議会も,市町村合併により新組織となって2年目です。それぞれの地区の特徴を生かしながら活動していただいています。

 学校規模や地域の状況により,組織や活動が異なりますが,「新城の子どもたちを生き生きと活動させたい,成長させたい」という思いは同じです。
 さまざまな“教育問題”について,学校・園,PTA・家庭,地域社会が力と知恵を出し合って取り組んでいきたいと思います。


 昨日の天声人語は,教育再生会議の「子育て指南」の提言のことを話題にしていました。

  「子育てを思う」保護者そして皆さんへ(案)  要旨
○保護者は子守唄を歌い,おっぱいをあげ,赤ちゃんの瞳をのぞく。母乳が十分でなくても抱きしめるだけでもいい。
○授乳中や食事中はテレビをつけない。幼児期はテレビ・ビデオを一人で見せない。
○早寝・早起き・朝ごはんの習慣化をはかる。
○インターネットや携帯は世界中の悪とも直接つながってしまう。フィルタリングで子供たちを守る。
○最初は「あいさつをする」「うそをつかない」など人としての基本を教える。
○PTAは父親も参加。

 これについて,「待った」がかかったようで,その“良識ある成り行き”から,ルソーの言葉を引用していました。

「世界でいちばん有能な先生によってよりも,分別のある平凡な父親によってこそ,子どもはりっぱに教育される」(『エミール』岩波文庫)

 給食費未払いが問題になったときの中日春秋(2007.1.26.)も,同じ言葉を引用していました。


 今,「教育」が注目されています。いろいろな論議がされ,提言がなされています。
 それぞれに,子どもの成長や将来の日本を考えてのものだと思います。

 ところが,そこから発せられることに,“しっかりした軸”や“揺るぎない柱”を見いだせないでいます。これは,わたしだけでしょうか。


 ルソーの言葉は,“家庭の軸”について述べています。
 PTAは,その“軸”の集まりです。子どもたちの成長にとって,どんな軸をもっているのか,どんな軸が大切なのか,いろいろな機会にお話ができるとよいなあと思います。


 ◇『エミール 上』(岩波文庫)
 ◇『エミール 中』(岩波文庫)
 ◇『エミール 下』(岩波文庫)

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2007年3月30日 (金)

紹介された本

 今朝は,急に雨が降り,風が吹き,さらに雷まで鳴って,驚きました。
 しかし,一気に晴れてきて,よい天気の一日でした。

 昨日の連絡会で,市教委の指導室長さんが,話のなかで3冊の本を紹介されました。

 1冊目は,山脇由貴子・著『教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために』でした。

 “いじめ”がまったくない社会というのは,おそらく存在しないでしょう。
 しかし,それが恐るべき速度で“進化”しているとカウンセラーの山脇氏は指摘し,その解決法をわかりやすく示しています。


 2冊目は,小野田正利・著『悲鳴をあげる学校 親の“イチャモン”から“結びあい”へ』です。

 この本は,以前,教育事務所次長も紹介した本です。その後,講演会もあり,それに参加した指導室長さんは,その時のようすを交えながら紹介されました。


 3冊目は,関根真一・著『苦情学 クレームは顧客からの大切なプレゼント』です。

 学校にも,さまざまな“クレーム”が寄せられます。
 商店や企業へのものとは質が違うと思いますが,その“クレーム”の生かし方のヒントを得られます。


 この本の紹介を聞いていて,荻原浩氏の『神様からひと言』を思い出しました。

 主人公の佐倉凉平が,「お客様相談室」に左遷され,そこで出会う驚きのクレーム処理が登場します。
 クレーム処理に奔走するお客様相談室のメンバーは,とても個性的です。
 “クレームの嵐”に暗くなりそうですが,読み進めるうちに元気と勇気がわいてくる小説でした。

 紹介された『苦情学』も,きっとそんな本なのだろうなあと思いました。


 さて,来週月曜日は,平成19年度の始まりです。
 “週のはじめから”というのは,気持ちの切り替えがすっきりできそうです。
 新しい職場で,新しい出会いと感動が得られるだろうと,楽しみにしています。

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